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Frax®︎とは? 

Frax®︎ (Fracture Risk Assessment Tool) は､ 骨粗鬆症患者の骨折リスクの評価ツールで､ WHOの国際共同研究グループと英シェフィールド大学によって2008年に開発された｡ 10年以内の主要な骨粗鬆症性骨折､ 大腿骨頸部骨折の発生率を算出できる｡

Frax®︎の評価項目

以下の臨床的危険因子と骨密度 (BMD) を用いてリスク評価を行う｡

• 年齢
• 性別
• 体重
• 身長
• 既往歴 (親族の骨折歴や個人の骨折歴)
• 喫煙歴
• ステロイド使用歴
• 関節リウマチの有無
• 骨折のリスクが高い疾患の既往歴
• アルコール摂取量

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エビデンス

Fraxは骨折リスク評価において､ 骨密度 (BMD) と臨床的危険因子 (CRF) を組み合わせることで､ より高い特異性と感度を得ることができる¹⁾｡ Fraxモデルの性能特性は､ 11の独立した人口ベースのコホートで検証されている¹⁾｡

50歳時点でのリスク勾配¹⁾

股関節骨折

• CRF:2.1/SD
• BMD:3.7/SD
• CRFとBMDの併用4.2/SD

その他の骨粗鬆症性骨折

• CRF:1.4/SD
• BMD:1.4/SD
• CRFとBMDの併用:1.4/SD

使用上の注意点

Fraxを使用する際は､ 適切な臨床的危険因子を正確に評価し､ 各患者のリスクを適切に評価すること｡ Fraxはあくまでリスク評価の一部であり､ 患者の全体的な状況や他の臨床的要素も考慮して治療計画を立てること｡

関連コンテンツ

🔢 ステロイド性骨粗鬆症のリスクスコア

ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン2014年改訂版より

出典

1. Centre for Metabolic Bone Diseases, University of Sheffield, UK. ｢FRAX®Fracture Risk Assessment Tool｣(参照2024-05-09)
2. The use of clinical risk factors enhances the performance of BMD in the prediction of hip and osteoporotic fractures in men and women. Osteoporos Int. 2007 Aug;18(8):1033-46. PMID: 17323110

最終更新:2024年3月23日 

監修医師:HOKUTO編集部医師