Mistik スコアとは?

2013年にS. Mistikらによって､ ウイルス性咽頭炎を予測する目的に開発されたスコアである¹⁾｡

スコアの計算方法

以下の項目の合計点で計算される｡

• 頭痛なし (1点)
• 鼻閉あり (1点)
• くしゃみあり (1点)
• 体温37.5℃以上 (1点)
• 扁桃滲出物または腫脹なし (1点)

ウイルス性咽頭炎の可能性

• 0点：8.3%
• 1点：14.7~20.4%
• 2点：25.2~36.3%
• 3点：44.2~55.3%
• 4点：61.9~70.7%
• 5点：82.1%

エビデンス¹⁾

このスコアは､トルコのBunyamin Somyurek家庭医療センターにおいて2013年の6月から1年間にわたり行われた研究で､ 3歳以上の624人の患者データが使用された (3~85歳 中央値21歳)｡ GASは培養により､ 16種類のウイルスはPCRにより検査された｡ 結果として､ ウイルス単独感染は38.4%､ GAS単独感染は12.6%､ 合併感染は5.9%､いずれも検出せずが42.9%であった¹⁾｡

使用上の注意点

• GBS､ GCS､ GGSなど他の溶連菌やFusobacterium属の菌､ HSV､ CMV､ EBVなどのウイルスは調査対象となっていないため､ 原因として検出されていない可能性があることに留意する必要がある¹⁾｡ 
• ウイルス性咽頭炎の診断には､ Mistik スコア単独もしくはCentorスコアとの併用が勧められている¹⁾｡

参考文献

1) Sore throat in primary care project: a clinical score to diagnose viral sore throat Fam Pract. 2015 Jun;32(3):263-8. PMID: 25808403

最終更新日 : 2024年2月14日

監修医師 : HOKUTO編集部監修医師