SCORTENとは¹⁾

Severity-of-Illness Score for Toxic Epidermal Necrolysisの略.  2000年に発表されたSJS/TENの重症度予測スコアである¹⁾. 重症度を予測し､ 死亡率を評価するために使用される.

2点以上の重症患者は集中治療室または熱傷病棟など専門的ケアを要することが多い¹⁾

エビデンス

オリジナル¹⁾

危険因子の数が多いほどスコアが高くなり､ 高い死亡率が示唆された.

• 0~1点 : 死亡率 3.2％ (CI : 0.1～16.7)
• 2点 : 死亡率 12.1％ (CI : 5.4～22.5)
• 3点 : 死亡率 35.3％ (CI : 19.8～53.5)
• 4点 : 死亡率 58.3％ (CI : 36.6～77.9)
• 5点以上 : 死亡率 >90％ (CI : 55.5～99.8)

CI = 信頼区間

外部検証²⁾

入院1日目のスコア2点以上で死亡率約10%以上､ 3点以上で約50%であった. また､ 入院後3日目に測定した場合､ 最も精度が高く予後を反映した. 継続的に評価することが有用な可能性がある.

使用上の注意

体表面積の評価が主観的であるため､ 過小評価の可能性がある²⁾. なお､ BUNおよび血糖値は本邦での利用に併せオリジナル文献より単位を変換している.

参考文献

1. SCORTEN: a severity-of-illness score for toxic epidermal necrolysis. J Invest Dermatol. 2000 Aug;115(2):149-53. PMID: 10951229.
2. Performance of the SCORTEN during the first five days of hospitalization to predict the prognosis of epidermal necrolysis. J Invest Dermatol. 2006 Feb;126(2):272-6.PMID: 16374461.

最終更新 : 2022年8月1日

監修医師 : HOKUTO編集部医師