重症薬疹の診断基準
①SJS:スティーブンス・ジョンソン症候群
発熱と眼粘膜、口唇、外陰部などの重症の粘膜疹を伴い、紅斑と表皮の壊死性障害に基づく水疱・びらんを特徴とする。 医薬品のほかウイルスなどが原因とされる。
②TEN: 中毒性表皮壊死症
SJS・TENは一連のスペクトラム疾患とされる。 本邦では体表面積10%未満をSJS、10%を超えるとTENとするが、 国際基準では10~30%をSJS/TENオーバーラップと呼ぶ。
③DIHS/DRESS: 薬剤過敏症症候群
皮疹に加え、 臓器障害、 好酸球増多、リンパ節腫脹を伴う薬剤過敏性反応。 DIHSはヒトヘルペスウイルス-6(HHV-6)の再活性化を特徴とする。
2002年に厚生科学研究費補助金 厚生科学特別研究事業より初期案が報告され、 2005年にそれぞれ診断基準2005として報告された¹⁾。 SJS/TENは一部改訂が行われ、 2016年版が現在採用されている²⁾。なお、 2024年11月に細胞障害性抗癌薬の薬理作用による皮膚障害を除外診断に追加した『速報版 重症多形滲出性紅斑SJS・TEN診療ガイドライン 補遺 2024』が提案された。 ただし11月現在、 代議員パブリックコメントを実施中のため、 今後改訂の可能性もあるとされている³⁾。
最終更新 : 2024年12月3日
監修医師 : HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
①SJS:スティーブンス・ジョンソン症候群
発熱と眼粘膜、口唇、外陰部などの重症の粘膜疹を伴い、紅斑と表皮の壊死性障害に基づく水疱・びらんを特徴とする。 医薬品のほかウイルスなどが原因とされる。
②TEN: 中毒性表皮壊死症
SJS・TENは一連のスペクトラム疾患とされる。 本邦では体表面積10%未満をSJS、10%を超えるとTENとするが、 国際基準では10~30%をSJS/TENオーバーラップと呼ぶ。
③DIHS/DRESS: 薬剤過敏症症候群
皮疹に加え、 臓器障害、 好酸球増多、リンパ節腫脹を伴う薬剤過敏性反応。 DIHSはヒトヘルペスウイルス-6(HHV-6)の再活性化を特徴とする。
2002年に厚生科学研究費補助金 厚生科学特別研究事業より初期案が報告され、 2005年にそれぞれ診断基準2005として報告された¹⁾。 SJS/TENは一部改訂が行われ、 2016年版が現在採用されている²⁾。なお、 2024年11月に細胞障害性抗癌薬の薬理作用による皮膚障害を除外診断に追加した『速報版 重症多形滲出性紅斑SJS・TEN診療ガイドライン 補遺 2024』が提案された。 ただし11月現在、 代議員パブリックコメントを実施中のため、 今後改訂の可能性もあるとされている³⁾。
最終更新 : 2024年12月3日
監修医師 : HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
あなたは医師もしくは医療関係者ですか?
HOKUTOへようこそ。当サイトでは、医師の方を対象に株式会社HOKUTOの臨床支援コンテンツを提供しています。