認知機能の評価スケール
本ツールは、過去の公開された文献より、 教育を目的とし作成されたものです。 臨床や研究での使用においては、 各機関や製薬企業が提供するスコアリングシステムをご活用下さい。
上記にてオリジナル版アルゴリズムに基づくスコア計算が提供されています。
Clinical Dementia Ratingの略で、 1982年に米ワシントン大学のHughesらにより提唱された認知機能評価スケールである¹⁾。 その後、 1993年にMorrisにより各項目の記載内容が改訂され²⁾、 スコアの算出方法についてもいくつかのアルゴリズムが報告されている³⁾。
以下の6項目について、 健康 (0点)、 疑い (0.5点)、 軽度 (1点)、 中等度 (2点)、 重度 (3点) の5段階で評価する。 各スコアから算出される総合評価点は 「CDRスコア (CDR-GB)」、 合計点は「CDR-SB」と呼ばれる。
- 記憶
- 見当識
- 判断力と問題解決
- 地域社会活動
- 家庭生活および趣味・関心
- 介護状況
各スコアから判定する全般的評価で、 CDRスコア、 CDR-GS (Global Score)、 Global CDR Score、 全般的スコアなどと表記される。
以下に ①1993年にD J Gelbらにより報告された簡易版アルゴリズム³⁾と、 ②1982年に米ワシントン大学のHughesらにより初めて報告されたオリジナル版¹⁾の2つを掲載する。 2023年に販売されたレカネマブの総合製品情報概要には①の簡易版アルゴリズムが掲載されている⁴⁾。
CDR 0の項目から順位付けし、 3もしくは4番目のうち、 記憶の重症度に近い方を重症度判定に用いる。 ただし、以下の3つの例外あり。
次の2つの手順より算出される (詳細は以下)
①まずCDRの記憶スコアを確認
②その他のスコアとの関係からCDR-GS判定
(A) 記憶スコア≧1 の場合
→ 基本的には 「記憶スコア=CDR-GS」
以下の例外では 「記憶以外の項目の多くが占めるスコア=CDR-GS」
(B) 記憶スコア=0.5 の場合
→ CDR-GSは0.5もしくは1になる
(C) 記憶スコア=0 の場合
→ CDR-GSは0もしくは0.5になる
CDR各スコアの合計点で、 Clinical Dementia Rating Sum of boxesの略。
1988年頃から各臨床試験で利用されている⁵⁾。 詳細で定量的な指標としてデザインされたものであり、 長期間の進行度を追跡するために臨床試験などで用いられる。
CDR6項目の合計点 (0~18点) をCDR-SBとする。
当初はアルツハイマー型認知症の病期評価に使用されていた¹⁾が、 現在では様々な種類の認知症の重症度や進行度を評価するために利用されている。 米ワシントン大学のKnight ADRCホームページにて、 オリジナル版アルゴリズムに基づくスコア計算が提供されている⁶⁾。
初期の日本語訳は1991年に本間らにより公開、 その後2008年に目黒らが判定表のワークシートを作成した⁷⁾。 また、2008年にJ-ADNI試験における利用を目的に杉下、古川らにより 「臨床認知症評定法-日本版 (CDR-J)」 として翻訳された。
最終更新 : 2025年5月18日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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上記にてオリジナル版アルゴリズムに基づくスコア計算が提供されています。
Clinical Dementia Ratingの略で、 1982年に米ワシントン大学のHughesらにより提唱された認知機能評価スケールである¹⁾。 その後、 1993年にMorrisにより各項目の記載内容が改訂され²⁾、 スコアの算出方法についてもいくつかのアルゴリズムが報告されている³⁾。
以下の6項目について、 健康 (0点)、 疑い (0.5点)、 軽度 (1点)、 中等度 (2点)、 重度 (3点) の5段階で評価する。 各スコアから算出される総合評価点は 「CDRスコア (CDR-GB)」、 合計点は「CDR-SB」と呼ばれる。
- 記憶
- 見当識
- 判断力と問題解決
- 地域社会活動
- 家庭生活および趣味・関心
- 介護状況
各スコアから判定する全般的評価で、 CDRスコア、 CDR-GS (Global Score)、 Global CDR Score、 全般的スコアなどと表記される。
以下に ①1993年にD J Gelbらにより報告された簡易版アルゴリズム³⁾と、 ②1982年に米ワシントン大学のHughesらにより初めて報告されたオリジナル版¹⁾の2つを掲載する。 2023年に販売されたレカネマブの総合製品情報概要には①の簡易版アルゴリズムが掲載されている⁴⁾。
CDR 0の項目から順位付けし、 3もしくは4番目のうち、 記憶の重症度に近い方を重症度判定に用いる。 ただし、以下の3つの例外あり。
次の2つの手順より算出される (詳細は以下)
①まずCDRの記憶スコアを確認
②その他のスコアとの関係からCDR-GS判定
(A) 記憶スコア≧1 の場合
→ 基本的には 「記憶スコア=CDR-GS」
以下の例外では 「記憶以外の項目の多くが占めるスコア=CDR-GS」
(B) 記憶スコア=0.5 の場合
→ CDR-GSは0.5もしくは1になる
(C) 記憶スコア=0 の場合
→ CDR-GSは0もしくは0.5になる
CDR各スコアの合計点で、 Clinical Dementia Rating Sum of boxesの略。
1988年頃から各臨床試験で利用されている⁵⁾。 詳細で定量的な指標としてデザインされたものであり、 長期間の進行度を追跡するために臨床試験などで用いられる。
CDR6項目の合計点 (0~18点) をCDR-SBとする。
当初はアルツハイマー型認知症の病期評価に使用されていた¹⁾が、 現在では様々な種類の認知症の重症度や進行度を評価するために利用されている。 米ワシントン大学のKnight ADRCホームページにて、 オリジナル版アルゴリズムに基づくスコア計算が提供されている⁶⁾。
初期の日本語訳は1991年に本間らにより公開、 その後2008年に目黒らが判定表のワークシートを作成した⁷⁾。 また、2008年にJ-ADNI試験における利用を目的に杉下、古川らにより 「臨床認知症評定法-日本版 (CDR-J)」 として翻訳された。
最終更新 : 2025年5月18日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
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