DIHS/DRESS重症度分類とは

本ツールでは､ 2024年にMarie-Charlotte Brüggenら54名の国際的な専門家によってDRESSの診断､ 重症度､ 全身管理の合意として発表された国際コンセンサスの基準を引用する¹⁾｡

DiHS/DRESS：drug-induced hypersensitivity syndrome/drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms

重症度判定方法¹⁾

JAMA Dermatol. 2024 Jan 1;160(1):37-44.より作図

エビデンス

54名の国際的な専門家によるデルファイ法を用いて作成され､ 診断手順､ 重症度評価､ およびDRESSの管理に関する93の項目に関してに合意に至った¹⁾。

その他の重症度分類

日本から発表された重症度分類²⁾

合計点が1点未満で軽症､ 1点以上で中等症､ 4点以上で重症とされる｡

• 年齢

40歳 -1点､ 40-74歳 0点､ ≧75歳 2点

• 発症後の被疑薬服用期間

≦6日 0点､ ≧7日 1点

• アロプリノールの使用歴

なし 0点､ あり 2点

• ステロイドパルス

なし 0点､ あり 2点

• 紅斑

<70%BSA 0点､ ≧70%BSA 1点､ 紅皮症 2点

• びらん

<10%BSA 0点､ 10-29%BSA 1点､ ≧30%BSA 2点

• 38.5℃以上の発熱期間

≦1日 0点､ 2-6日 1点､ ≧7日 2点

• 通常より70%以下の食事摂取量となる日数

≦4日 0点､ ≧5日 1点

• クレアチニン

<1.0mg/dL､ 0点 1.0-2.0mg/dL､ ≧2.1mg/dLもしくは透析 3点

• ALT

<400IU/L 0点､ 400-1000IU/L 1点､ >1000IU/L 2点

• CRP

≦2mg/dL -1点､ 2-10未満mg/dL 0点､ 10-15未満mg/dL 1点､ ≧15mg/dL 2点

参考文献

1) Management of Adult Patients With Drug Reaction With Eosinophilia and Systemic Symptoms: A Delphi-Based International Consensus. JAMA Dermatol. 2024 Jan 1;160(1):37-44. PMID: 37966824

2) Drug-induced hypersensitivity syndrome/drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms severity score: A useful tool for assessing disease severity and predicting fatal cytomegalovirus disease. J Am Acad Dermatol. 2019 Mar; 80(3):670-678.e2. PMID: 30240780

最終更新日 : 2024年3月6日

監修医師 : HOKUTO編集部監修医師