Canadian C-spine Ruleとは

Canadian C-spine Rule (以下CCR)とは、外傷患者に対して脊椎損傷(特に頸椎)を疑い、X線撮影を選択的に使用できることを目的としている. CCRは3つの質問で構成され脊椎評価を行う.¹⁾²⁾

CCR評価項目

対象は意識清明で安定しているが､頸椎損傷が疑われる16歳以上. ①~③のいずれかに該当する場合､Xpが推奨される

エビデンス

CCR相互検証¹⁾

• 感度 100% (95%CI; 98-100%)
• 特異度 42.5% (95%CI; 40-44%)

CCR外部検証²⁾

• 感度 99.4% (95%CI; 96-100%)
• 特異度 45.1% (95%CI; 44-46%)

注意事項（患者除外項目詳細）

• 16歳未満
• 単純な裂傷
• GCS15未満
• 著しい異常なバイタルサイン
• 48時間以上前の負傷
• 穿通性外傷
• 急性麻痺
• 既知の脊椎疾患(強直性脊椎炎、関節リウマチ、脊椎管狭窄症、頸部手術歴)
• 妊娠
• 同一障害の再評価のための再来院

以上の患者はCCRの評価基準外のため除外

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🔢NEXUS基準

🔢Canadian C-spine ルール (CCR)

参考文献

1. The Canadian C-spine rule for radiography in alert and stable trauma patients. JAMA. 2001 Oct 17;286(15):1841-8. PMID: 11597285.
2. The Canadian C-spine rule versus the NEXUS low-risk criteria in patients with trauma. N Engl J Med. 2003 Dec 25;349(26):2510-8. PMID: 14695411.

最終更新：2022年8月24日

監修医師：HOKUTO編集部医師