痙攣重積型 (二相性) 急性脳症の診断予測
2016年に、 Yokochiらにより報告されたAESD (痙攣重積型 (二相性) 急性脳症) の早期診断、 熱性けいれんとの鑑別を目的に開発された予測スコアである¹⁾。
入院時pH、 ALT、 血糖値、 Cre、 NH₃、および覚醒までの時間に基づいて計算される¹⁾。
4点以上の場合、 AESDの可能性が高い
Yokochiスコアの開発にあたっては、 熱性痙攣の症例をAESD群と非AESD群に分類し、 臨床経過、 検査データ、 頭部CT所見を比較した。 AESD群は、 熱性痙攣後の覚醒時間が有意に長く、 呼吸性アシドーシスの程度が高く、 AST、 ALT、 LD、 血糖値、 アンモニアが非AESD群よりも高かった。 これらの結果を基に、 多変量解析を用いてAESDを予測するスコアリングモデルを開発し、 4点以上をカットオフポイントとすることで、 93%の感度と91%の特異性でAESD症例を同定できることがわかった。 さらに、 このスコアは予後とも正の相関を持った¹⁾。
2) 石田悠介他. 急性脳症の予測基準の有用性の検証: 第 1 報 AESD 予測のために開発された基準の別コホートにおける再検証. 脳と発達; 52 (Suppl): S264, 2020.
最終更新日 : 2024年2月6日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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入院時pH、 ALT、 血糖値、 Cre、 NH₃、および覚醒までの時間に基づいて計算される¹⁾。
4点以上の場合、 AESDの可能性が高い
Yokochiスコアの開発にあたっては、 熱性痙攣の症例をAESD群と非AESD群に分類し、 臨床経過、 検査データ、 頭部CT所見を比較した。 AESD群は、 熱性痙攣後の覚醒時間が有意に長く、 呼吸性アシドーシスの程度が高く、 AST、 ALT、 LD、 血糖値、 アンモニアが非AESD群よりも高かった。 これらの結果を基に、 多変量解析を用いてAESDを予測するスコアリングモデルを開発し、 4点以上をカットオフポイントとすることで、 93%の感度と91%の特異性でAESD症例を同定できることがわかった。 さらに、 このスコアは予後とも正の相関を持った¹⁾。
2) 石田悠介他. 急性脳症の予測基準の有用性の検証: 第 1 報 AESD 予測のために開発された基準の別コホートにおける再検証. 脳と発達; 52 (Suppl): S264, 2020.
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