Lichtiger indexとは?

静注ステロイド療法無効の潰瘍性大腸炎重症例に対するシクロスポリン持続静注療法の有効性と安全性を確認するために開発された指標¹⁾｡

項目¹⁾

1. 下痢 (排便回数)

• 0~2回 +0
• 3~4回 +1
• 5~6回 +2
• 7~9回 +3
• 10回 +4

2. 夜間下痢

• なし +0
• あり +1

3. 排便時における顕血便の割合

• 0% +0
• <50% +1
• ≧50% +2
• 100% +3

4. 便失禁

• なし +0
• あり +1

5. 腹痛または腹痙攣

• なし +0
• 軽度 +1
• 中等度 +2
• 高度 +3

6. 一般状態

• 極めて良好 +0
• かなり良好 +1
• 良好 +2
• 普通 +3
• 不良 +4
• 極めて不良 +5

7. 腹部圧痛

• なし +0
• 軽度かつ局所的 +1
• 軽度~中等度かつ広汎性 +2
• 高度または反跳痛 +3

8. 抗下痢薬使用の有無

• なし +0
• あり +1

合計点と解釈

Cutoff values

• Mild~Moderate：2~10²⁾ ､ 2~11¹⁾
• Severe：≧11²⁾ ､ ≧12¹⁾

Definitions

• 有効 (治療に反応) ：2日連続で≦10¹⁾､ あるいは<10かつ≧3点の低下³⁾ 
• 無効 (治療反応なし) ：14日投与終了後2日連続で≧10 
• 寛解：≦3 
• 臨床的改善：ベースラインの≧50％のスコア減少

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参考文献

1. Preliminary report: cyclosporin in treatment of severe active ulcerative colitis. Lancet. 1990 Jul 7;336(8706):16~9. PMID: 1973211
2. Cyclosporine in severe ulcerative colitis refractory to steroid therapy. N Engl J Med. 1994 Jun 30;330(26):1841-5. PMID: 8196726
3. Ciclosporin versus infliximab in patients with severe ulcerative colitis refractory to intravenous steroids: a parallel, open~label randomised controlled trial. Lancet. 2012 Dec 1;380(9857):1909~15. PMID: 23063316

最終更新：2023年3月7日

監修医師：HOKUTO編集部医師