Fisher分類

Fisher分類は､ 1980年にMiller Fisherらが提案したクモ膜下出血の程度を表すグレードシステムである¹⁾. くも膜下腔への出血量が多ければ多いほど脳血管攣縮が発生しやすいことが報告されている.

発症後48時間後の単純CTで評価する.

Fisher分類 Group１

• CT上で血液を示す所見が見られない.

Fisher分類 Group２

• CT上で血液がびまん性に存在するも、血塊は認めない.
• 血液の層が１㎜を超えない.

Fisher分類 Group３

• CT上で血塊を認める、または血液の層が１㎜以上ある.

Fisher分類 Group４

• 脳室内に血塊を認める.
• びまん性の出血を認める、またはクモ膜下に出血を認めない状況に限らない.

使用上の注意

• 使用は動脈瘤性くも膜下出血の患者に限定される¹⁾.
• Fisher分類はあくまで脳血管攣縮の発生予測であり､ Groupが高いほど予後が悪いとは限らない.
• 新たに修正されたmodified Fisher分類が提案されている²⁾.

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参考文献

1. Relation of cerebral vasospasm to subarachnoid hemorrhage visualized by computerized tomographic scanning. Neurosurgery. 1980 Jan;6(1):1-9. PMID: 7354892.
2. Prediction of symptomatic vasospasm after subarachnoid hemorrhage: the modified fisher scale. Neurosurgery. 2006 Jul;59(1):21-7; discussion 21-7. PMID: 16823296.

最終更新：2022年8月1日

監修医師：HOKUTO編集部医師