大腸癌TNM分類 (取扱い規約) とは?

T-壁深達度

• T0：癌を認めない
• Tis：粘膜内 (M) にとどまる癌
• T1： 粘膜下層 (SM) までにとどまる癌
• T1a：浸潤距離 < 1000μm
• T1b：浸潤距離 ≧ 1000μm
• T2：固有筋層 (MP) まで浸潤する｡ 固有筋層は越えていない
• T3：癌が固有筋層を越えて浸潤｡ 漿膜を有する部位では漿膜下層 (SS)､ 漿膜を有しない部位では外膜 (A) までにとどまる
• T4：癌が漿膜表面に露出または接している (SE)､ あるいは他臓器に直接浸潤 (SI/AI)
• T4a：癌が漿膜表面に接する､ 漿膜表面を破り腹腔に露出 (SE)
• T4b：癌が直接他臓器に浸潤 (SI/AI)

N-所属リンパ節

• N0：リンパ節転移なし
• N1：腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数 ≦ 3個
• N1a：転移個数 = 1
• N1b：2 ≦ 転移個数 ≦ 3
• N2：腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数 ≧ 4個
• N2a：4 ≦ 転移個数 ≦ 6
• N2b：転移個数 ≧ 7
• N3：主リンパ節に転移｡ 下部直腸癌では主リンパ節かつ/または側方リンパ節転移

M-遠隔転移

• M0：遠隔転移なし
• M1：遠隔転移あり
• M1a：1臓器に遠隔転移 (腹膜転移は除く)
• M1b：2臓器以上に遠隔転移 (腹膜転移は除く)
• M1c：腹膜転移あり
• M1c1：腹膜転移のみ
• M1c2：腹膜転移およびその他の遠隔転移

Stage  (取扱い規約版)

使用上の注意点

本ツールは大腸癌取扱い規約の進行度分類に則して作成しています¹⁾｡ なお､UICC第8版のTNM分類²⁾においては､ 分類や付記内容の記載方法が異なるため､ 正式な記載においてはこれらの成書をご確認ください｡

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参考文献

1. 大腸癌研究会. ｢大腸癌取扱い規約 第9版｣金原出版, 2019, 132p
2. Brierley JD, Gospodarowicz MK, Wittekind C. TNM Classification of Malignant Tumor. 8th ed. Wiley-Blackwell; 2017.

最終更新：2023年1月17日

監修医師：HOKUTO編集部医師