大腸癌のTNM分類 (UICC-8版)

T-原発腫瘍

• T0：原発腫瘍を認めない
• Tis：粘膜固有層に浸潤する上皮内癌
• T1：粘膜下層に浸潤する腫瘍
• T2：固有筋層に浸潤する腫瘍
• T3：漿膜下層､ または腹膜被覆のない結腸もしくは直腸の周囲組織に浸潤する腫瘍
• T4：臓側腹膜を貫通する腫瘍､ かつ/または他の臓器または構造に直接浸潤する腫瘍
• T4a：腫瘍が臓側腹膜を貫通する
• T4b：腫瘍が他の臓器または構造に直接浸潤する

N-所属リンパ節

• N0：所属リンパ節転移なし
• N1：所属リンパ節転移 ≦ 3個
• N1a：所属リンパ節転移 = 1
• N1b：2 ≦ 所属リンパ節転移 ≦ 3
• N1c：漿膜下層または腹膜被覆のない結腸もしくは直腸の周囲軟部組織内に腫瘍デポジット (衛星結節) があるが､ 所属リンバ節転移なし
• N2：所属リンパ節転移 ≧ 4個
• N2a：4 ≦ 所属リンパ節転移 ≦ 6
• N2b：所属リンパ節転移 ≧ 7

M-遠隔転移

• M0：遠隔転移なし
• M1：遠隔転移あり
• M1a：1臓器 (肝､ 肺､ 卵巣､ 所属リンパ節以外のリンパ節) に限局する転移. 腹膜転移なし
• M1b：2臓器以上に転移

M1c：他の臓器への転移の有無にかかわらず腹膜転移

臨床病期分類 (UICC-8版)

大腸癌取扱い規約との違い

使用上の注意

本ツールはUICC第8版のTNM分類に則して作成しています¹⁾. なお､本邦の癌取扱い規約²⁾においては､ 分類や付記内容の記載方法が異なるため､ 正式な記載においてはこれらの成書をご確認ください.

参考文献

1. Brierley JD, Gospodarowicz MK, Wittekind C. TNM Classification of Malignant Tumor. 8th ed. Wiley-Blackwell; 2017.
2. 大腸癌研究会. ｢大腸癌取扱い規約 第9版｣金原出版, 2019, 132p

最終更新：2022年9月7日

監修医師：HOKUTO編集部医師