細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別
日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン2024」では以下のうち、5項目以上合致でマイコプラズマ肺炎を疑うとされる¹⁾。
①年齢60歳未満
②基礎疾患がない、 あるいは軽微
③頑固な咳
④胸部聴診所見が乏しい
⑤迅速診断法で原因菌が証明されない*
⑥末梢白血球数が10,000/μL未満である
≧5項目:マイコプラズマ肺炎疑い
3-4項目:鑑別困難または混合感染を考慮
≦2項目:細菌性肺炎疑い
▼細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別に
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、 細菌性肺炎と"非定型肺炎"の鑑別とされてきたが、 これらの抽出項目が "マイコプラズマ肺炎" の独立した因子より作成されたものであるため、 細菌性肺炎と"マイコプラズマ肺炎"の鑑別に改められた²⁾。
▼項目⑤から「痰がない」の記載が削除
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、「痰がない、または迅速診断法で原因菌が証明されない」の記載であったが、 「迅速診断法で原因菌が証明されない」の記載のみに変更されている²⁾。
▼5項目以上でマイコプラズマ肺炎疑いに
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、4項目以上を非定型肺炎疑いと予測していた。 しかし、 その後の研究で3-4項目の診断精度が低いことから、 5項目以上でマイコプラズマ肺炎を、 2項目以下で細菌性肺炎を疑い、 3-4項目の場合は鑑別困難または混合感染を考慮することが新たに提唱された²⁾。
1) 成人肺炎診療ガイドライン2024. 東京:一般社団法人 日本呼吸器学会:2024
2) 成人肺炎診療ガイドライン2017. 東京:一般社団法人 日本呼吸器学会:2017
最終更新:2024年3月22日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン2024」では以下のうち、5項目以上合致でマイコプラズマ肺炎を疑うとされる¹⁾。
①年齢60歳未満
②基礎疾患がない、 あるいは軽微
③頑固な咳
④胸部聴診所見が乏しい
⑤迅速診断法で原因菌が証明されない*
⑥末梢白血球数が10,000/μL未満である
≧5項目:マイコプラズマ肺炎疑い
3-4項目:鑑別困難または混合感染を考慮
≦2項目:細菌性肺炎疑い
▼細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別に
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、 細菌性肺炎と"非定型肺炎"の鑑別とされてきたが、 これらの抽出項目が "マイコプラズマ肺炎" の独立した因子より作成されたものであるため、 細菌性肺炎と"マイコプラズマ肺炎"の鑑別に改められた²⁾。
▼項目⑤から「痰がない」の記載が削除
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、「痰がない、または迅速診断法で原因菌が証明されない」の記載であったが、 「迅速診断法で原因菌が証明されない」の記載のみに変更されている²⁾。
▼5項目以上でマイコプラズマ肺炎疑いに
前版の成人肺炎診療ガイドライン2017¹⁾では、4項目以上を非定型肺炎疑いと予測していた。 しかし、 その後の研究で3-4項目の診断精度が低いことから、 5項目以上でマイコプラズマ肺炎を、 2項目以下で細菌性肺炎を疑い、 3-4項目の場合は鑑別困難または混合感染を考慮することが新たに提唱された²⁾。
1) 成人肺炎診療ガイドライン2024. 東京:一般社団法人 日本呼吸器学会:2024
2) 成人肺炎診療ガイドライン2017. 東京:一般社団法人 日本呼吸器学会:2017
最終更新:2024年3月22日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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