ラニムスチン、エトポシド、シタラビン、メルファラン
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 300mg/m² ×1回 | - | Day -6 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 200mg/m² ×1回 | - | Day -5 ~ -2 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 200mg/m² ×2回 | - | Day -5 ~ -2 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 140mg/m²×1回 | - | Day -1 |
| 自家移植 day 1 or day 5からG-CSFの投与を開始する. |
| 感染症予防の抗菌薬や抗真菌薬の投与を推奨する. |
- サイメリン® (添付文書)
- ラステット® (添付文書)
- キロサイド® (添付文書)
- アルケラン® (添付文書)
【1コース】Day 0に自家末梢血幹細胞移植
【催吐性】 高度 (MEL≧140mg/m²)
【FN発症】高リスク
投与例1 :

投与例2 :

Ann Hematol. 2016;95(9):1513-9.
悪性リンパ腫患者79例を対象としたレトロスペクティブ研究。 自家末梢血幹細胞移植の前処置としてMEAMレジメンを施行した2施設からデータを収集した。 評価項目としてOSおよびPFSが設定された。
【有効性】
- 3年OS 77.3%
- 3年PFS 56.5%
- DLBCL患者における3年OS 71.7%
- DLBCL患者における3年PFS 58.0%
【安全性】主な有害事象 (Grade≧3)
MEL単回投与群 (vs 分割投与群)
- 下痢 46.2% (vs 20.0%)
- FN 92.3% (vs 82.5%)
- 悪心 69.2% (vs 87.5%)
- 口内炎 12.8% (vs 10.0%)
- 嘔吐 5.1% (vs 2.5%)
- 肝毒性 2.6% (vs 0%)
Bone Marrow Transplant. 2024;59(1):125-127.
日本造血細胞移植学会レジストリを用いて、 再発・難治性DLBCLに対する自家移植前処置レジメンの治療成績を後ろ向きに解析した。 対象は、 MEAM群879例、 MCEC群717例、 LEED群684例であった。 評価項目は、 OSおよびPFSとした。
【有効性】
- 5年PFS
- 5年OS
- 2年再発率
🧑⚕️MEAM療法は、 悪性リンパ腫の自家移植前処置としてLEED療法やMCEC療法と並び広く用いられている。 後方視的解析では、 他のレジメンに比べ再発が少ない可能性が報告されている²⁾。 複数の変法が存在するため、 施設内で投与方法を確認することが重要である。
MEAM療法は悪性リンパ腫の自家移植前処置として用いられる基本レジメンの一つであり、 海外で主流のBEAM療法のBCNUをラニムスチン (MCNU) に置換して実施されている。 自家移植は同種移植と異なりGVL効果を期待できないため、 大量化学療法による抗腫瘍効果の増強が前処置の主目的となる。
- 肥満患者では、 過量投与を避けるため、 標準体重に基づく体表面積から算出した投与量を考慮
- MEL投与の前日から終了後24時間は、 水分補給および利尿薬を併用して十分な尿量を確保。 補液は1日あたり2,000mL以上、 尿量は毎時100mL以上を目安とし、 患者の年齢や状態に応じて調整する
- MEL投与終了から24時間以上空けて末梢血幹細胞移植を施行
- クライオセラピー (氷片による口腔内冷却) は、 メルファラン投与に伴う重度口内炎の発生を抑制する効果³⁾があり、 実施が推奨される。

最終更新 : 2025年10月6日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 300mg/m² ×1回 | - | Day -6 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 200mg/m² ×1回 | - | Day -5 ~ -2 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 200mg/m² ×2回 | - | Day -5 ~ -2 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 140mg/m²×1回 | - | Day -1 |
| 自家移植 day 1 or day 5からG-CSFの投与を開始する. |
| 感染症予防の抗菌薬や抗真菌薬の投与を推奨する. |
- サイメリン® (添付文書)
- ラステット® (添付文書)
- キロサイド® (添付文書)
- アルケラン® (添付文書)
【1コース】Day 0に自家末梢血幹細胞移植
【催吐性】 高度 (MEL≧140mg/m²)
【FN発症】高リスク
投与例1 :

投与例2 :

Ann Hematol. 2016;95(9):1513-9.
悪性リンパ腫患者79例を対象としたレトロスペクティブ研究。 自家末梢血幹細胞移植の前処置としてMEAMレジメンを施行した2施設からデータを収集した。 評価項目としてOSおよびPFSが設定された。
【有効性】
- 3年OS 77.3%
- 3年PFS 56.5%
- DLBCL患者における3年OS 71.7%
- DLBCL患者における3年PFS 58.0%
【安全性】主な有害事象 (Grade≧3)
MEL単回投与群 (vs 分割投与群)
- 下痢 46.2% (vs 20.0%)
- FN 92.3% (vs 82.5%)
- 悪心 69.2% (vs 87.5%)
- 口内炎 12.8% (vs 10.0%)
- 嘔吐 5.1% (vs 2.5%)
- 肝毒性 2.6% (vs 0%)
Bone Marrow Transplant. 2024;59(1):125-127.
日本造血細胞移植学会レジストリを用いて、 再発・難治性DLBCLに対する自家移植前処置レジメンの治療成績を後ろ向きに解析した。 対象は、 MEAM群879例、 MCEC群717例、 LEED群684例であった。 評価項目は、 OSおよびPFSとした。
【有効性】
- 5年PFS
- 5年OS
- 2年再発率
🧑⚕️MEAM療法は、 悪性リンパ腫の自家移植前処置としてLEED療法やMCEC療法と並び広く用いられている。 後方視的解析では、 他のレジメンに比べ再発が少ない可能性が報告されている²⁾。 複数の変法が存在するため、 施設内で投与方法を確認することが重要である。
MEAM療法は悪性リンパ腫の自家移植前処置として用いられる基本レジメンの一つであり、 海外で主流のBEAM療法のBCNUをラニムスチン (MCNU) に置換して実施されている。 自家移植は同種移植と異なりGVL効果を期待できないため、 大量化学療法による抗腫瘍効果の増強が前処置の主目的となる。
- 肥満患者では、 過量投与を避けるため、 標準体重に基づく体表面積から算出した投与量を考慮
- MEL投与の前日から終了後24時間は、 水分補給および利尿薬を併用して十分な尿量を確保。 補液は1日あたり2,000mL以上、 尿量は毎時100mL以上を目安とし、 患者の年齢や状態に応じて調整する
- MEL投与終了から24時間以上空けて末梢血幹細胞移植を施行
- クライオセラピー (氷片による口腔内冷却) は、 メルファラン投与に伴う重度口内炎の発生を抑制する効果³⁾があり、 実施が推奨される。

最終更新 : 2025年10月6日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
あなたは医師もしくは医療関係者ですか?
HOKUTOへようこそ。当サイトでは、医師の方を対象に株式会社HOKUTOの臨床支援コンテンツを提供しています。