
医療施設の経営が厳しいとのニュースが増える昨今、 「勢い」 がある病院はどこなのでしょう。 HOKUTO編集部が行ったアンケート結果を都道府県別にご紹介します。
アンケートは2025年4~5月、 HOKUTO上で行い、 医師会員4000人から回答を得ました。
まず、 「先生が勤務する都道府県で、 今、 勢いがあると感じる病院はどこですか?」 (自由記述、 単一回答) と尋ね 、 次にその理由を 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 「新たな診療科・センターの開設や拡充が行われている」 「地域での評判が高まり、 患者数が増加している」 「経営体制や院長の交代などで組織に変化が見られる」 「臨床・研究実績が外部から注目されている」 「その他」 の選択方式 (複数回答可) で聞きました。
無効回答 (病院名が特定できないもの、 不明瞭なものなど) は除外し、 有効回答のみを集計。 3票以上の回答が集まった病院を抽出し、 得票数順にランキング化しました。

北海道で北海道大学病院に次ぐ2位となった手稲渓仁会病院は 「地域での評判が高まり、 患者数が増加している」 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 との理由が多かったです。
福島1位の総合南東北病院は 「新たな診療科・センターの開設や拡充が行われている」 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 との理由が多い結果となりました。

群馬1位となった高崎総合医療センターは理由のほとんどが 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 「地域での評判が高まり、 患者数が増加している」 でした。

東京大学は今回のアンケートで唯一の100票超えとなりました。 神奈川で僅差の1位となった横浜市立大病院は 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 との理由が多かったです。

富山1位の富山県立中央病院は 「新たな診療科・センターの開設や拡充が行われている」 「地域での評判が高まり、 患者数が増加している」 との理由が多かったです。

票が分散した静岡では浜松医科大病院が1位を獲得。 理由としては、 「臨床・研究実績が外部から注目されている」 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 が多かったです。 愛知1位の藤田医科大病院は、 主に 「新たな診療科・センターの開設や拡充が行われている」 でした。

神戸大病院に3倍の得票差を付けて兵庫1位となった神戸市立医療センター中央市民病院は、 「その他」 を除く5つの選択肢にバランスよく票が入りました。

中国地方では、 岡山大病院と並んで1位となった倉敷中央病院は 「地域での評判が高まり、 患者数が増加している」 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 との理由が多く挙げられました。
四国地方で最多の得票を獲得した高知の近森病院は 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 との理由が多かったです。

九州地方で突出した票を獲得した九州大学病院は、 「臨床・研究実績が外部から注目されている」 との理由が多かったです。 沖縄で琉球大病院に次ぐ2位となった友愛医療センターは 「若手医師の採用や定着が進んでいる」 「臨床・研究実績が外部から注目されている」 との理由が挙げられました。

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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