治療スケジュール
概要
監修医師

Crovalimab:クロバリマブ(ビアスカイ®)

投与量コース投与日
1000mg or 1500mg 点滴静注1~Day 1
340mg 皮下投与1~Day 2、 8、 15、 22
680mg or 1020mg 皮下投与1~Day 29以降:4週ごとに投与

前投薬

投与開始2週間前までに髄膜炎菌ワクチンを接種.

その他

Day1及びDay29以降の用量は体重による規定あり.
予定日に投与できなかった場合は、 可能な限り速やかに1回分を投与し、 以降の投与は規定通りに行う.
他の補体阻害剤から切り替える場合、 他の補体阻害剤の投与予定日に本剤1日目の投与を開始.
1日目は0.2μmインラインフィルターを用いて点滴静注.
1日目の点滴静注は、 1000mgは60分、 1500mgは90分かけて投与.
2回目 (2日目) 以降は腹部に皮下投与.
皮下投与は同一箇所への反復投与は避け、 1回ごとに2.5cm以上離す.
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本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*「中外製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

適正使用ガイド¹⁾ BO42162試験 (COMMODORE 2試験)より引用.

(本剤群 n=141/切り替え群 n=68) の順で記載.

骨髄抑制

  • 白血球減少 (12.1%/10.3%)
  • 好中球減少症 (11.3%/5.9%)
  • 血小板減少 (0.7%/2.9%)

主な有害事象

  • 注入に伴う反応 (14.2%/2.9%)
  • 注射に伴う反応 (4.3%/5.9%)
  • 3型免疫複合体型反応 (0%/16.2%)

その他 (MedDRA器官別大分類)

  • 感染症および寄生虫症 (2.1%/0%)
  • 一般・全身障害および投与部位の状態 (3.5%/1.5%)
  • 胃腸障害 (1.4%/2.9%)
  • 皮膚および皮下組織障害 (2.1%/1.5%)
  • 血液およびリンパ系障害 (1.4%/1.5%)
  • 神経系障害 (1.4%/5.9%)
  • 筋骨格系および結合組織障害 (1.4%/1.5%)
  • 呼吸器、胸郭および縦隔障害 (0.7%/1.5%)
  • 代謝および栄養障害 (1.4%/0%)
  • 肝胆道系障害 (0.7%/0%)
  • 心臓障害 (0.7%/0%)
  • 腎および尿路障害 (0.7%/0%)
  • 精神障害 (0%/1.5%)

特徴と注意点

発作性夜間血色素尿症 (PNH)

  • 本剤は、 補体C5にpH依存的に結合し、 C5からC5a及びC5bへの開裂を阻害. 終末補体複合体C5b-9生成抑制により、 PNH患者における補体介在性の血管内溶血を改善する.
  • 本剤の特徴は、 最終的には4週に1回の皮下投与となり患者負担が少ないこと、 既存薬とは異なる部位でC5に結合するため、 特定のC5遺伝子変異を有する患者 (日本人においてはPNH患者の約3.2%) にも有効な選択肢となり得ることが挙げられる.
  • 本剤はリサイクリング抗体®技術により機能的半減期が延長され、 補体活性を持続的に抑制する. 一方で、 体内から消失する期間も長く、 投与終了後も1年程度は重篤な感染症等の副作用に注意が必要.
  • 本剤の投与により、 髄膜炎菌をはじめ、 莢膜形成細菌 (淋菌、 肺炎球菌、 インフルエンザ菌b型等) による感染症リスクが増大することから、 感染対策、 ワクチン接種などの十分な患者指導を行う.
  • 他の抗C5抗体製剤から本剤へ切り替え、 又は本剤から他の抗C5抗体製剤に切り替える場合、 異なるC5エピトープの結合により免疫複合体反応を引き起こすおそれがある. 抗C5抗体製剤を切り替えた患者では、 切替え後30日程度は皮膚、 関節、 腎機能等を注意深く観察する.
  • 注意すべき副作用¹⁾:髄膜炎菌感染症 (頻度不明)、 感染症 (2.1%)、 免疫複合体反応 (17.8%)、 Infusion reaction* (16%).
*臨床試験において前処置の施行は規定なし 

髄膜炎菌感染症の予防

  • 本剤投与開始の少なくとも2週間前までに髄膜炎菌ワクチンを接種し、 以後5年ごとに追加接種を行う.
  • 緊急治療が必要で、 本剤投与開始2週間前までに髄膜炎菌ワクチン接種を完了できない場合には、 接種完了後少なくとも2週間は適切な予防的抗菌薬の投与を検討する.
  • ワクチンは、 A、 C、 W-135及びY型に対するワクチン、 及びB型 (入手可能な場合) を推奨.
本邦ではA、C、W-135及びY型に対するワクチンのみ保険適用(メンクアッドフィ®筋注
  • 免疫抑制状態の患者に対しては、 髄膜炎菌ワクチンを8週以上間隔をあけて2回接種すること、 また5年ごとに追加接種することを推奨.

関連する臨床試験の結果

COMMODORE 2試験²⁾

概要

  • 第3相無作為化非盲検実薬対照多施設試験
  • 目的:補体阻害剤による治療歴のないPNH患者を対象として、 Eculizumabに対するCrovalimabの有効性の非劣性を検証. また安全性を評価.
  • 対象:ランダム化パート/18歳以上の補体阻害剤未治療PNH患者204例
  • Crovalimab群135例 (日本人2例)、 Eculizumab群69例 (日本人3例)
  • 方法:Crovalimab群又はEculizumab群に2:1の割合でランダムに割り付け. 24週間を主要投与期間とし、 その後 (25週の来院時以降) は継続投与期間 (最長5年間) としてCrovalimab (Crovalimab群はCrovalimab継続投与、 Eculizumab群はCrovalimabに切替え) の投与を継続
  • 主要評価項目:5週から25週までの溶血コントロールを達成した患者の平均割合、 ベースラインから25週まで輸血回避を達成した患者の割合

結果

  • 5週から25週までの溶血コントロールを達成した患者の平均割合は、 Crovalimab群で79.3% (95%CI:72.86~84.48)、 Eculizumab群で79.0% (95%CI:69.66~85.99) であった. オッズ比 (Crovalimab群/Eculizumab群) は1.02 (95%CI:0.57~1.82) で、 95%CIの下限は事前に規定した非劣性マージンの0.2を上回った.
  • ベースラインから25週まで輸血回避を達成した患者の割合は、 Crovalimab群で65.7% (88/134例、 95%CI:56.91~73.52)、 Eculizumab群で68.1% (47/69例、 95%CI:55.67~78.53) であった. 輸血回避を達成した患者の割合の調整群間差は-2.8% (95%CI:-15.67~11.14) で、 95%CIの下限は事前に規定した非劣性マージンの-20%を上回った.
  • 有害事象 (AE) は、 Crovalimab群 78%(Grade3~5は18%)、 Eculizumab群80% (Grade3~5は25%) で発生した.
  • Crovalimab群 3%、 Eculizumab群 7%に重篤な感染症が発生したが、 髄膜炎菌感染症は無かった.
  • 致死的なAEは3件あり、 そのうち2件はCrovalimab群 (治療開始前の心筋梗塞1件、 治療中止後の呼吸器出血1件)、 1件はEculizumab群 (虚血性脳卒中) であり、 全て治療とは無関係であった.

COMMODORE 1試験³⁾

概要

  • 第3相無作為化非盲検実薬対照多施設試験
  • 目的:補体阻害剤による治療歴のあるPNH患者を対象として、 Eculizumabに対するCrovalimabの有効性、 安全性を評価
  • 対象:ランダム化パート/Eculizumab治療中のPNH患者89例
  • 方法:Crovalimab群又はEculizumab群に1:1の割合でランダムに割り付け. 24週間を主要投与期間とし、 その後 (25週の来院時以降) は継続投与期間 (最長5年間) としてCrovalimab (Crovalimab群はCrovalimab継続投与、 Eculizumab群はCrovalimabに切替え) の投与を継続
  • 主要評価項目:安全性

結果

  • 有害事象 (AE) はCrovalimab群77%、 Eculizumab群の67%に見られ、 Grade 3/4のAEはそれぞれ18%、 2%に発現したが、 休薬または死亡に至ったAEは無かった.
  • 重篤なAEはCrovalimab群14%、 Eculizumab群2%に発現したが、 いずれも治療に関連したものではなかった.
  • 重篤な感染症はCrovalimab群7%、 Eculizumab群2%で報告されたが、 髄膜炎菌感染症は見られなかった.
  • Crovalimab群の16%に薬物-標的-薬物複合体を介したIII型過敏症 (T3H) がみられたが、 ほとんどは軽度または中等度であり、 Crovalimab投与に変更はなく消失した.
  • 報告されたT3Hの徴候および症状は、 主に皮膚及び関節の異常 (蕁麻疹様発疹、 関節痛、 血管炎) であり、 腎臓病変は認められなかった.
  • 全体として、 Eculizumabから切り替えた患者は疾患コントロールを維持した.

参考文献

  1. ピアスカイ®適正使用ガイド
  2. COMMODORE 2試験
  3. COMMODORE 1試験

関連コンテンツ

🔢 発作性夜間ヘモグロビン尿症の診断基準・重症度分類

HOKUTO表・計算ツール
最終更新:2024年6月27日
執筆:牛久愛和総合病院薬剤センタ- 秋場孝則
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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1000mg or 1500mg 点滴静注1~Day 1
340mg 皮下投与1~Day 2、 8、 15、 22
680mg or 1020mg 皮下投与1~Day 29以降:4週ごとに投与

前投薬

投与開始2週間前までに髄膜炎菌ワクチンを接種.

その他

Day1及びDay29以降の用量は体重による規定あり.
予定日に投与できなかった場合は、 可能な限り速やかに1回分を投与し、 以降の投与は規定通りに行う.
他の補体阻害剤から切り替える場合、 他の補体阻害剤の投与予定日に本剤1日目の投与を開始.
1日目は0.2μmインラインフィルターを用いて点滴静注.
1日目の点滴静注は、 1000mgは60分、 1500mgは90分かけて投与.
2回目 (2日目) 以降は腹部に皮下投与.
皮下投与は同一箇所への反復投与は避け、 1回ごとに2.5cm以上離す.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

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主な有害事象

適正使用ガイド¹⁾ BO42162試験 (COMMODORE 2試験)より引用.

(本剤群 n=141/切り替え群 n=68) の順で記載.

骨髄抑制

  • 白血球減少 (12.1%/10.3%)
  • 好中球減少症 (11.3%/5.9%)
  • 血小板減少 (0.7%/2.9%)

主な有害事象

  • 注入に伴う反応 (14.2%/2.9%)
  • 注射に伴う反応 (4.3%/5.9%)
  • 3型免疫複合体型反応 (0%/16.2%)

その他 (MedDRA器官別大分類)

  • 感染症および寄生虫症 (2.1%/0%)
  • 一般・全身障害および投与部位の状態 (3.5%/1.5%)
  • 胃腸障害 (1.4%/2.9%)
  • 皮膚および皮下組織障害 (2.1%/1.5%)
  • 血液およびリンパ系障害 (1.4%/1.5%)
  • 神経系障害 (1.4%/5.9%)
  • 筋骨格系および結合組織障害 (1.4%/1.5%)
  • 呼吸器、胸郭および縦隔障害 (0.7%/1.5%)
  • 代謝および栄養障害 (1.4%/0%)
  • 肝胆道系障害 (0.7%/0%)
  • 心臓障害 (0.7%/0%)
  • 腎および尿路障害 (0.7%/0%)
  • 精神障害 (0%/1.5%)

特徴と注意点

発作性夜間血色素尿症 (PNH)

  • 本剤は、 補体C5にpH依存的に結合し、 C5からC5a及びC5bへの開裂を阻害. 終末補体複合体C5b-9生成抑制により、 PNH患者における補体介在性の血管内溶血を改善する.
  • 本剤の特徴は、 最終的には4週に1回の皮下投与となり患者負担が少ないこと、 既存薬とは異なる部位でC5に結合するため、 特定のC5遺伝子変異を有する患者 (日本人においてはPNH患者の約3.2%) にも有効な選択肢となり得ることが挙げられる.
  • 本剤はリサイクリング抗体®技術により機能的半減期が延長され、 補体活性を持続的に抑制する. 一方で、 体内から消失する期間も長く、 投与終了後も1年程度は重篤な感染症等の副作用に注意が必要.
  • 本剤の投与により、 髄膜炎菌をはじめ、 莢膜形成細菌 (淋菌、 肺炎球菌、 インフルエンザ菌b型等) による感染症リスクが増大することから、 感染対策、 ワクチン接種などの十分な患者指導を行う.
  • 他の抗C5抗体製剤から本剤へ切り替え、 又は本剤から他の抗C5抗体製剤に切り替える場合、 異なるC5エピトープの結合により免疫複合体反応を引き起こすおそれがある. 抗C5抗体製剤を切り替えた患者では、 切替え後30日程度は皮膚、 関節、 腎機能等を注意深く観察する.
  • 注意すべき副作用¹⁾:髄膜炎菌感染症 (頻度不明)、 感染症 (2.1%)、 免疫複合体反応 (17.8%)、 Infusion reaction* (16%).
*臨床試験において前処置の施行は規定なし 

髄膜炎菌感染症の予防

  • 本剤投与開始の少なくとも2週間前までに髄膜炎菌ワクチンを接種し、 以後5年ごとに追加接種を行う.
  • 緊急治療が必要で、 本剤投与開始2週間前までに髄膜炎菌ワクチン接種を完了できない場合には、 接種完了後少なくとも2週間は適切な予防的抗菌薬の投与を検討する.
  • ワクチンは、 A、 C、 W-135及びY型に対するワクチン、 及びB型 (入手可能な場合) を推奨.
本邦ではA、C、W-135及びY型に対するワクチンのみ保険適用(メンクアッドフィ®筋注
  • 免疫抑制状態の患者に対しては、 髄膜炎菌ワクチンを8週以上間隔をあけて2回接種すること、 また5年ごとに追加接種することを推奨.

関連する臨床試験の結果

COMMODORE 2試験²⁾

概要

  • 第3相無作為化非盲検実薬対照多施設試験
  • 目的:補体阻害剤による治療歴のないPNH患者を対象として、 Eculizumabに対するCrovalimabの有効性の非劣性を検証. また安全性を評価.
  • 対象:ランダム化パート/18歳以上の補体阻害剤未治療PNH患者204例
  • Crovalimab群135例 (日本人2例)、 Eculizumab群69例 (日本人3例)
  • 方法:Crovalimab群又はEculizumab群に2:1の割合でランダムに割り付け. 24週間を主要投与期間とし、 その後 (25週の来院時以降) は継続投与期間 (最長5年間) としてCrovalimab (Crovalimab群はCrovalimab継続投与、 Eculizumab群はCrovalimabに切替え) の投与を継続
  • 主要評価項目:5週から25週までの溶血コントロールを達成した患者の平均割合、 ベースラインから25週まで輸血回避を達成した患者の割合

結果

  • 5週から25週までの溶血コントロールを達成した患者の平均割合は、 Crovalimab群で79.3% (95%CI:72.86~84.48)、 Eculizumab群で79.0% (95%CI:69.66~85.99) であった. オッズ比 (Crovalimab群/Eculizumab群) は1.02 (95%CI:0.57~1.82) で、 95%CIの下限は事前に規定した非劣性マージンの0.2を上回った.
  • ベースラインから25週まで輸血回避を達成した患者の割合は、 Crovalimab群で65.7% (88/134例、 95%CI:56.91~73.52)、 Eculizumab群で68.1% (47/69例、 95%CI:55.67~78.53) であった. 輸血回避を達成した患者の割合の調整群間差は-2.8% (95%CI:-15.67~11.14) で、 95%CIの下限は事前に規定した非劣性マージンの-20%を上回った.
  • 有害事象 (AE) は、 Crovalimab群 78%(Grade3~5は18%)、 Eculizumab群80% (Grade3~5は25%) で発生した.
  • Crovalimab群 3%、 Eculizumab群 7%に重篤な感染症が発生したが、 髄膜炎菌感染症は無かった.
  • 致死的なAEは3件あり、 そのうち2件はCrovalimab群 (治療開始前の心筋梗塞1件、 治療中止後の呼吸器出血1件)、 1件はEculizumab群 (虚血性脳卒中) であり、 全て治療とは無関係であった.

COMMODORE 1試験³⁾

概要

  • 第3相無作為化非盲検実薬対照多施設試験
  • 目的:補体阻害剤による治療歴のあるPNH患者を対象として、 Eculizumabに対するCrovalimabの有効性、 安全性を評価
  • 対象:ランダム化パート/Eculizumab治療中のPNH患者89例
  • 方法:Crovalimab群又はEculizumab群に1:1の割合でランダムに割り付け. 24週間を主要投与期間とし、 その後 (25週の来院時以降) は継続投与期間 (最長5年間) としてCrovalimab (Crovalimab群はCrovalimab継続投与、 Eculizumab群はCrovalimabに切替え) の投与を継続
  • 主要評価項目:安全性

結果

  • 有害事象 (AE) はCrovalimab群77%、 Eculizumab群の67%に見られ、 Grade 3/4のAEはそれぞれ18%、 2%に発現したが、 休薬または死亡に至ったAEは無かった.
  • 重篤なAEはCrovalimab群14%、 Eculizumab群2%に発現したが、 いずれも治療に関連したものではなかった.
  • 重篤な感染症はCrovalimab群7%、 Eculizumab群2%で報告されたが、 髄膜炎菌感染症は見られなかった.
  • Crovalimab群の16%に薬物-標的-薬物複合体を介したIII型過敏症 (T3H) がみられたが、 ほとんどは軽度または中等度であり、 Crovalimab投与に変更はなく消失した.
  • 報告されたT3Hの徴候および症状は、 主に皮膚及び関節の異常 (蕁麻疹様発疹、 関節痛、 血管炎) であり、 腎臓病変は認められなかった.
  • 全体として、 Eculizumabから切り替えた患者は疾患コントロールを維持した.

参考文献

  1. ピアスカイ®適正使用ガイド
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(血液)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。

急性骨髄性白血病
急性前骨髄球性白血病
慢性骨髄性白血病
骨髄増殖性疾患
骨髄異形成症候群
急性リンパ性白血病
慢性リンパ性白血病
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
自家移植
同種移植
非腫瘍性疾患
CAR-T
急性前骨髄球性白血病
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
再発難治性
DPd
ダラツムマブ、ポマリドミド、デキサメタゾン
DCd(DKd)
ダラツムマブ、 カルフィルゾミブ、 デキサメタゾン
DBd(DVd)
ダラツムマブ、 ボルテゾミブ、 デキサメタゾン
ISA-Pd
イサツキシマブ、 ポマリドミド、 デキサメタゾン
ISA-Kd
イサツキシマブ、カルフィルゾミブ、デキサメタゾン
ISA-d/ISA monotherapy
イサツキシマブ ± デキサメタゾン
KRd
カルフィルゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
weekly Kd(wKd)70mg/m²
週1回高用量カルフィルゾミブ、 デキサメタゾン
Kd (Cd) 56mg/m²
カルフィルゾミブ、 デキサメタゾン
ERd(ELd)
エロツズマブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
EPd
エロツズマブ、 ポマリドミド、 デキサメタゾン
ILd(IRd)
イキサゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
Pd
ポマリドミド、 デキサメタゾン
PBd(PVd)
ポマリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾン
Elranatamab
エルラナタマブ(エルレフィオ®)
Teclistamab
テクリスタマブ (テクベイリ®)
Ide-cel(Idecabtagene vicleucel)
イデカブタゲン ビクルユーセル(アベクマ®)
Cilta-cel(Ciltacabtagene autoleucel)
シルタカブタゲン オートルユーセル(カービクティ®)
DCEP
デキサメタゾン+シクロホスファミド+エトポシド+シスプラチン
VTD-PACE
ボルテゾミブ、 サリドマイド、 デキサメタゾン、 シスプラチン、 アドリアマイシン、 シクロホスファミド、 エトポシド

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