ベランタマブ マホドチン+ボルテゾミブ+デキサメタゾン
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
2.5mg/kg 点滴静注 | 1~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1.3mg/kg 皮下投与 | 1~8 | Day 1, 4, 8, 11 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
20mg 経口又は静脈内投与 | 1~8 | Day 1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12 |
デキサメタゾンは、75歳超、BMI<18.5kg/m²、糖質コルチコイドに関連する許容できない副作用の既往がある場合、または開始用量に忍容性がない場合は10mgに減量。 |
治療開始前に眼科医の診察を行う。初回から4回目までの各投与前は必ず、以降は必要に応じて、視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、患者の状態を十分に観察する。 |
臨床試験では、ボルテゾミブはベランタマブ マホドチン投与終了約1時間後に投与された。 |
臨床試験では、Day 1のデキサメタゾンはベランタマブ マホドチン投与前に実施。 |
- ボルテゾミブ® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】未分類*
【FN発症】低リスク**
ベランタマブ マホドチン 2.5mg/kgを30分以上かけ3週間間隔で点滴静注
ボルテゾミブ 1~8コースに、 1.3mg/m²をDay 1、 4、 8、 11に皮下投与
デキサメタゾン 1~8コースに、 20mgをDay 1、 2、 4、 5、 8、 9、 11、 12に経口又は静脈内投与
N Engl J Med. 2024;391:393-407.
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者494例を対象とした国際共同の無作為化非盲検第Ⅲ相試験。 ベランタマブ マホドチン、 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用療法 (BelaVd療法) 群とダラツムマブ、 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用療法 (DVd療法) 群に無作為に割り付け、 主要評価項目として無増悪生存期間 (PFS) が設定された。
【有効性】BelaVd療法群 (vs DVd群)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
DREAMM-7試験³⁾の主な適格基準
ベランタマブ マホドチン
ボルテゾミブ
視力低下を含む眼障害が高頻度にみられることから、 ベランタマブマホドチンの投与に際しては眼科医との連携が不可欠である。 眼科検査の結果は、 休薬や減量の判断に不可欠な情報であるため、 速やかに共有する必要がある。
『ブーレンレップ手帳』や『眼科検査結果記入用紙』を活用し、 検査結果の共有を徹底する。
初回~4回目までは各投与前に、 以降は必要に応じて視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科的評価を行い、 状態を十分に観察する。
眼障害の評価は、 角膜検査所見および最高矯正視力の変化に基づいて重症度を判定する。 詳細は『眼科医向けブーレンレップ眼障害マネジメントガイド』を参照。
角膜検査所見の重症度 (KVAスケール) : 軽度の点状表層角膜症 (Grade 1) から角膜上皮欠損 (Grade 4) までの所見に基づき評価される。
最高矯正視力の変化による重症度 (KVAスケール) : ベースラインの最高矯正視力からの低下の程度により、 Grade 1~4に分類される。
ベランタマブ マホドチンは、 BCMAに対するヒト化IgG1抗体に、 微小管重合阻害薬MMAFをペプチドリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 BCMA陽性腫瘍細胞に結合・取り込まれ、 MMAF複合体がアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を発揮する。 また、 本剤は低フコース化抗体によりADCC・ADCP活性を高め、 Fcγ受容体への結合親和性が強化されている。
最終更新 : 2025年5月29日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
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2.5mg/kg 点滴静注 | 1~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
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1.3mg/kg 皮下投与 | 1~8 | Day 1, 4, 8, 11 |
投与量 | コース | 投与日 |
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20mg 経口又は静脈内投与 | 1~8 | Day 1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12 |
デキサメタゾンは、75歳超、BMI<18.5kg/m²、糖質コルチコイドに関連する許容できない副作用の既往がある場合、または開始用量に忍容性がない場合は10mgに減量。 |
治療開始前に眼科医の診察を行う。初回から4回目までの各投与前は必ず、以降は必要に応じて、視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、患者の状態を十分に観察する。 |
臨床試験では、ボルテゾミブはベランタマブ マホドチン投与終了約1時間後に投与された。 |
臨床試験では、Day 1のデキサメタゾンはベランタマブ マホドチン投与前に実施。 |
- ボルテゾミブ® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】未分類*
【FN発症】低リスク**
ベランタマブ マホドチン 2.5mg/kgを30分以上かけ3週間間隔で点滴静注
ボルテゾミブ 1~8コースに、 1.3mg/m²をDay 1、 4、 8、 11に皮下投与
デキサメタゾン 1~8コースに、 20mgをDay 1、 2、 4、 5、 8、 9、 11、 12に経口又は静脈内投与
N Engl J Med. 2024;391:393-407.
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者494例を対象とした国際共同の無作為化非盲検第Ⅲ相試験。 ベランタマブ マホドチン、 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用療法 (BelaVd療法) 群とダラツムマブ、 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用療法 (DVd療法) 群に無作為に割り付け、 主要評価項目として無増悪生存期間 (PFS) が設定された。
【有効性】BelaVd療法群 (vs DVd群)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
DREAMM-7試験³⁾の主な適格基準
ベランタマブ マホドチン
ボルテゾミブ
視力低下を含む眼障害が高頻度にみられることから、 ベランタマブマホドチンの投与に際しては眼科医との連携が不可欠である。 眼科検査の結果は、 休薬や減量の判断に不可欠な情報であるため、 速やかに共有する必要がある。
『ブーレンレップ手帳』や『眼科検査結果記入用紙』を活用し、 検査結果の共有を徹底する。
初回~4回目までは各投与前に、 以降は必要に応じて視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科的評価を行い、 状態を十分に観察する。
眼障害の評価は、 角膜検査所見および最高矯正視力の変化に基づいて重症度を判定する。 詳細は『眼科医向けブーレンレップ眼障害マネジメントガイド』を参照。
角膜検査所見の重症度 (KVAスケール) : 軽度の点状表層角膜症 (Grade 1) から角膜上皮欠損 (Grade 4) までの所見に基づき評価される。
最高矯正視力の変化による重症度 (KVAスケール) : ベースラインの最高矯正視力からの低下の程度により、 Grade 1~4に分類される。
ベランタマブ マホドチンは、 BCMAに対するヒト化IgG1抗体に、 微小管重合阻害薬MMAFをペプチドリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 BCMA陽性腫瘍細胞に結合・取り込まれ、 MMAF複合体がアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を発揮する。 また、 本剤は低フコース化抗体によりADCC・ADCP活性を高め、 Fcγ受容体への結合親和性が強化されている。
最終更新 : 2025年5月29日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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