治療スケジュール
概要
監修医師

CFZ:カルフィルゾミブ(カイプロリス®)

投与量コース投与日
20mg/m² 点滴静注1Day 1、2
27mg/m² 点滴静注1Day 8、9、15、16
27mg/m² 点滴静注2~12Day 1、2、8、9、15、16
27mg/m² 点滴静注13~Day 1、2、15、16

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
25mg 経口全コースDay 1~21

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
40mg 経口or点滴静注全コースDay 1、8、15、22

その他

1コースは4週間
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本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「小野薬品工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

ASPIRE試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 貧血 (25.5%、 ≧Grade3 8.4%)
  • ヘモグロビン減少 (1.3%、 ≧Grade3 0.8%)
  • 白血球数減少 (0.5%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 白血球減少症 (5.1%、 ≧Grade3 2.6%)
  • 好中球減少症 (34.2%、 ≧Grade3 27.0%)
  • 好中球数減少 (3.3%、 ≧Grade3 2.0%)
  • 発熱性好中球減少症 (2.8%、 ≧Grade3 2.0%)
  • リンパ球減少症 (2.8%、 ≧Grade3 2.6%)
  • 血小板数減少 (3.3%、 ≧Grade3 2.3%)
  • 血小板減少症 (22.4%、 ≧Grade3 14.3%)

主な有害事象

  • 感染症 (30.4%、 ≧Grade3 10.5%)
  • Infusion reaction (22.4%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 静脈血栓塞栓症 (12.2%、 ≧Grade3 5.4%)
  • 下痢 (42.3%、 ≧Grade3 3.8%)
  • 疲労・倦怠感 (32.9%、 ≧Grade3 7.7%)
  • 咳 (28.8%、 ≧Grade3 0.3%)
  • 発熱 (28.6%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 上気道感染 (28.6%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 低カリウム血症 (27.6%、 ≧Grade3 9.4%)
  • 筋攣縮 (26.5%、 ≧Grade3 1.0%)

その他重要な有害事象

  • 肝不全・肝機能障害 (7.4%、 ≧Grade3 3.6%)
  • 高血圧・高血圧クリーゼ (6.6%、 ≧Grade3 1.0%)
  • 出血 (4.6%、 ≧Grade3 0.3%)
  • 心障害 (3.8%、 ≧Grade3 2.0%)
  • 急性腎障害 (2.8%、 ≧Grade3 1.3%)
  • 腫瘍崩壊症候群 (0.8%、 ≧Grade3 0.8%)
  • 間質性肺疾患 (0.3%、 ≧Grade3 0.3%)

特徴と注意点

カルフィルゾミブ (Carfilzomib:CFZ)

  • CFZはプロテアソーム阻害薬再発又は難治性骨髄腫に保険適用.
  • CFZはボルテゾミブと比べ末梢神経障害は少ないが心障害に注意.
  • 定期的な心電図検査および電解質検査を推奨.
  • CCr 15mL/min以下の場合、 休薬が必要.

レナリドミド (Lenalidomide:LEN)

*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他LENに関する詳細はPd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

ASPIRE試験¹⁾

概要

  • 対象:再発難治性多発性骨髄腫患者792例
除外患者:
ボルテゾミブによる治療中に病勢進行が見られた患者
直近のRd療法で治療中に病勢進行が見られた患者
またはRd療法開始3か月以内に病勢進行が見られた患者
  • 介入群:カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン (KRd群)
  • 対照群:レナリドミド+デキサメタゾン (Rd群)
  • 主要評価項目:無増悪生存期間
  • 副次評価項目:OS、 ORR、 DoR
PFS:無増悪生存期間、 OS:全生存期間、 ORR:全奏効率、 DoR:奏効持続期間

結果

  • 無増悪生存期間中央値: KRd群26.3ヵ月 vs Rd群17.6ヵ月
N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.より引用
  • OS中央値:KRd群未到達 ⇔ Rd群未到達
  • ORR:KRd群87.1% ⇔ Rd群66.7%
  • DoR:KRd群28.6か月 ⇔ Rd群21.2か月

※ASPIRE試験終了時点ではOS中央値は両群共に未到達であったが、 2018年に発表された追跡結果²⁾ではKRd群が優位にOSを延長する結果が示されている.OS中央値: KRd群48.3か月 ⇔ Rd群40.4か月

N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.より引用

参考文献

  1. N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.
  2. J Clin Oncol. 2018 Mar 10;36(8):728-734.

最終更新:2022年8月25日
監修医師:伊勢原協同病院血液内科 扇屋大輔
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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投与量コース投与日
20mg/m² 点滴静注1Day 1、2
27mg/m² 点滴静注1Day 8、9、15、16
27mg/m² 点滴静注2~12Day 1、2、8、9、15、16
27mg/m² 点滴静注13~Day 1、2、15、16

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投与量コース投与日
25mg 経口全コースDay 1~21

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
40mg 経口or点滴静注全コースDay 1、8、15、22

その他

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概要

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主な有害事象

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骨髄抑制

  • 貧血 (25.5%、 ≧Grade3 8.4%)
  • ヘモグロビン減少 (1.3%、 ≧Grade3 0.8%)
  • 白血球数減少 (0.5%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 白血球減少症 (5.1%、 ≧Grade3 2.6%)
  • 好中球減少症 (34.2%、 ≧Grade3 27.0%)
  • 好中球数減少 (3.3%、 ≧Grade3 2.0%)
  • 発熱性好中球減少症 (2.8%、 ≧Grade3 2.0%)
  • リンパ球減少症 (2.8%、 ≧Grade3 2.6%)
  • 血小板数減少 (3.3%、 ≧Grade3 2.3%)
  • 血小板減少症 (22.4%、 ≧Grade3 14.3%)

主な有害事象

  • 感染症 (30.4%、 ≧Grade3 10.5%)
  • Infusion reaction (22.4%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 静脈血栓塞栓症 (12.2%、 ≧Grade3 5.4%)
  • 下痢 (42.3%、 ≧Grade3 3.8%)
  • 疲労・倦怠感 (32.9%、 ≧Grade3 7.7%)
  • 咳 (28.8%、 ≧Grade3 0.3%)
  • 発熱 (28.6%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 上気道感染 (28.6%、 ≧Grade3 1.8%)
  • 低カリウム血症 (27.6%、 ≧Grade3 9.4%)
  • 筋攣縮 (26.5%、 ≧Grade3 1.0%)

その他重要な有害事象

  • 肝不全・肝機能障害 (7.4%、 ≧Grade3 3.6%)
  • 高血圧・高血圧クリーゼ (6.6%、 ≧Grade3 1.0%)
  • 出血 (4.6%、 ≧Grade3 0.3%)
  • 心障害 (3.8%、 ≧Grade3 2.0%)
  • 急性腎障害 (2.8%、 ≧Grade3 1.3%)
  • 腫瘍崩壊症候群 (0.8%、 ≧Grade3 0.8%)
  • 間質性肺疾患 (0.3%、 ≧Grade3 0.3%)

特徴と注意点

カルフィルゾミブ (Carfilzomib:CFZ)

  • CFZはプロテアソーム阻害薬再発又は難治性骨髄腫に保険適用.
  • CFZはボルテゾミブと比べ末梢神経障害は少ないが心障害に注意.
  • 定期的な心電図検査および電解質検査を推奨.
  • CCr 15mL/min以下の場合、 休薬が必要.

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*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他LENに関する詳細はPd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

ASPIRE試験¹⁾

概要

  • 対象:再発難治性多発性骨髄腫患者792例
除外患者:
ボルテゾミブによる治療中に病勢進行が見られた患者
直近のRd療法で治療中に病勢進行が見られた患者
またはRd療法開始3か月以内に病勢進行が見られた患者
  • 介入群:カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン (KRd群)
  • 対照群:レナリドミド+デキサメタゾン (Rd群)
  • 主要評価項目:無増悪生存期間
  • 副次評価項目:OS、 ORR、 DoR
PFS:無増悪生存期間、 OS:全生存期間、 ORR:全奏効率、 DoR:奏効持続期間

結果

  • 無増悪生存期間中央値: KRd群26.3ヵ月 vs Rd群17.6ヵ月
N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.より引用
  • OS中央値:KRd群未到達 ⇔ Rd群未到達
  • ORR:KRd群87.1% ⇔ Rd群66.7%
  • DoR:KRd群28.6か月 ⇔ Rd群21.2か月

※ASPIRE試験終了時点ではOS中央値は両群共に未到達であったが、 2018年に発表された追跡結果²⁾ではKRd群が優位にOSを延長する結果が示されている.OS中央値: KRd群48.3か月 ⇔ Rd群40.4か月

N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.より引用

参考文献

  1. N Engl J Med. 2015 Jan 8;372(2):142-52.
  2. J Clin Oncol. 2018 Mar 10;36(8):728-734.

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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急性骨髄性白血病
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慢性リンパ性白血病
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