アテゾリズマブ (テセントリク®)
テセントリク® (アテゾリズマブ)
【1コース】 21日間
【催吐性】 軽度
【FN発症】 不明*

成人はアテゾリズマブ1200mgを3週毎に点滴静注、 12歳以上の小児は15mg/kg (最大1200mg) を3週毎に点滴静注
1レジメン以上の治療歴を有する再発または難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型 (ENKL) 患者14例を対象とした国内単群第Ⅱ相試験。 主要評価項目は奏効率とされた。
【有効性】
- 奏効率 53.8% (95%CI 25.1–80.8)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 発熱 57.1% (14.3%)
- 好中球減少 35.7% (21.4%)
- AST増加 28.6% (0%)
- 白血球減少 28.6% (21.4%)
- 発疹 21.4% (0%)
- 関節炎 7.1% (7.1%)
- 免疫性肝炎 14.3% (14.3%)
ATTACK試験²⁾の主な適格基準 :
- 年齢≧12歳
- ECOG PS 0–2
- SMILE療法による治療歴があるか、 適応とならない患者

アテゾリズマブはヒトPD-L1に対するヒト化モノクローナル抗体で、 PD-L1とPD-1の結合を阻害し、 癌抗原特異的T細胞の細胞傷害活性を増強して腫瘍増殖を抑制すると考えられる。
1レジメン以上の治療歴を有する再発又は難治性のENKL患者で、 SMILE療法歴があるかSMILE療法不適の症例に単剤で有効性が示されている。 一方、 化学療法未治療例や他剤併用例では有効性は確立しておらず、 投与対象外である³⁾。
🧑⚕️テセントリク®は造血器腫瘍に対して初の抗PD-L1抗体であり、 抗PD-1抗体と同様にirAEへの注意が必要です。 SMILE療法が適応とならない症例の治療選択肢となります。
NCCNガイドラインでは、 再発・難治例に対する治療選択肢のひとつとしてICIが推奨されている。
間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 胸部X線検査を行うなど患者の状態を十分に観察する。 必要に応じて胸部CTや血清マーカー検査を実施する。
肝機能障害、 肝炎、 硬化性胆管炎 : 投与開始前および投与期間中は、 定期的に肝機能検査を実施し、 患者の状態を十分に観察する。
1型糖尿病 : 口渇、 悪心、 嘔吐などの症状や血糖値の上昇に十分注意する。
甲状腺機能障害、 副腎機能障害、 下垂体機能障害 : 投与開始前および投与期間中は、 定期的に内分泌機能検査 (TSH、 遊離T3、 遊離T4、 ACTH、 血中コルチゾールなど) を行う。 必要に応じて画像検査の実施も考慮する。
重症筋無力症 : 筋力低下、 眼瞼下垂、 呼吸困難、 嚥下障害等の観察を十分に行う。
腎機能障害 : 定期的に腎機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
筋炎、 横紋筋融解症 : 筋力低下、 筋肉痛、 CK上昇、 血中及び尿中ミオグロビン上昇等の観察を十分に行う。
心筋炎 : 胸痛、 CK上昇、 心電図異常等の観察を十分に行う。
- 間質性肺疾患
- 肝機能障害、 肝炎、 硬化性胆管炎
- 大腸炎、 重度の下痢
- 膵炎
- 1型糖尿病
- 甲状腺機能障害
- 副腎機能障害
- 下垂体機能障害
- 脳炎、 髄膜炎、 脊髄炎
- 神経障害
- 重症筋無力症
- 重度の皮膚障害
- 腎機能障害
- 筋炎、 横紋筋融解症
- 心筋炎
- 血球貪食症候群
- 免疫性血小板減少症
- Infusion reaction
最終更新 : 2025年11月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
テセントリク® (アテゾリズマブ)
【1コース】 21日間
【催吐性】 軽度
【FN発症】 不明*

成人はアテゾリズマブ1200mgを3週毎に点滴静注、 12歳以上の小児は15mg/kg (最大1200mg) を3週毎に点滴静注
1レジメン以上の治療歴を有する再発または難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型 (ENKL) 患者14例を対象とした国内単群第Ⅱ相試験。 主要評価項目は奏効率とされた。
【有効性】
- 奏効率 53.8% (95%CI 25.1–80.8)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 発熱 57.1% (14.3%)
- 好中球減少 35.7% (21.4%)
- AST増加 28.6% (0%)
- 白血球減少 28.6% (21.4%)
- 発疹 21.4% (0%)
- 関節炎 7.1% (7.1%)
- 免疫性肝炎 14.3% (14.3%)
ATTACK試験²⁾の主な適格基準 :
- 年齢≧12歳
- ECOG PS 0–2
- SMILE療法による治療歴があるか、 適応とならない患者

アテゾリズマブはヒトPD-L1に対するヒト化モノクローナル抗体で、 PD-L1とPD-1の結合を阻害し、 癌抗原特異的T細胞の細胞傷害活性を増強して腫瘍増殖を抑制すると考えられる。
1レジメン以上の治療歴を有する再発又は難治性のENKL患者で、 SMILE療法歴があるかSMILE療法不適の症例に単剤で有効性が示されている。 一方、 化学療法未治療例や他剤併用例では有効性は確立しておらず、 投与対象外である³⁾。
🧑⚕️テセントリク®は造血器腫瘍に対して初の抗PD-L1抗体であり、 抗PD-1抗体と同様にirAEへの注意が必要です。 SMILE療法が適応とならない症例の治療選択肢となります。
NCCNガイドラインでは、 再発・難治例に対する治療選択肢のひとつとしてICIが推奨されている。
間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 胸部X線検査を行うなど患者の状態を十分に観察する。 必要に応じて胸部CTや血清マーカー検査を実施する。
肝機能障害、 肝炎、 硬化性胆管炎 : 投与開始前および投与期間中は、 定期的に肝機能検査を実施し、 患者の状態を十分に観察する。
1型糖尿病 : 口渇、 悪心、 嘔吐などの症状や血糖値の上昇に十分注意する。
甲状腺機能障害、 副腎機能障害、 下垂体機能障害 : 投与開始前および投与期間中は、 定期的に内分泌機能検査 (TSH、 遊離T3、 遊離T4、 ACTH、 血中コルチゾールなど) を行う。 必要に応じて画像検査の実施も考慮する。
重症筋無力症 : 筋力低下、 眼瞼下垂、 呼吸困難、 嚥下障害等の観察を十分に行う。
腎機能障害 : 定期的に腎機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
筋炎、 横紋筋融解症 : 筋力低下、 筋肉痛、 CK上昇、 血中及び尿中ミオグロビン上昇等の観察を十分に行う。
心筋炎 : 胸痛、 CK上昇、 心電図異常等の観察を十分に行う。
- 間質性肺疾患
- 肝機能障害、 肝炎、 硬化性胆管炎
- 大腸炎、 重度の下痢
- 膵炎
- 1型糖尿病
- 甲状腺機能障害
- 副腎機能障害
- 下垂体機能障害
- 脳炎、 髄膜炎、 脊髄炎
- 神経障害
- 重症筋無力症
- 重度の皮膚障害
- 腎機能障害
- 筋炎、 横紋筋融解症
- 心筋炎
- 血球貪食症候群
- 免疫性血小板減少症
- Infusion reaction
最終更新 : 2025年11月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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