ダラツムマブ、ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1,800mg/body 皮下注 | 1~2 | Day 1、8、15 |
1,800mg/body 皮下注 | 3~8 | Day 1 |
1,800mg/body 皮下注 | 9~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1.3mg/m² 皮下注 | 1~8 | Day 1、4、8、11 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
25mg/body 経口 | 1~8 | Day 1~14 |
25mg/body 経口 | 9~ | Day 1~21 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
20mg/body 経口 | 1~8 | Day 1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12 |
40mg/body 経口 | 9~ | Day 1, 8, 15, 22 |
Infusion reaction軽減のため、 ダラツムマブ投与開始1~3時間前に副腎皮質ホルモン、 解熱鎮痛薬、 抗ヒスタミン薬を投与。 必要に応じて、 遅発性反応に備え投与後にも副腎皮質ホルモン等を投与。 初回投与時はモンテルカスト10mgの前投薬を推奨。 |
サイクル1~8は21日間、サイクル9以降は28日間の周期で実施。 |
DEXは、ダラツムマブ投与日に前投薬としてサイクル1~8は20mg、サイクル9以降は40mgを静脈内または経口投与。 |
75歳超または低体重(BMI<18.5kg/m²)の患者では、DEXはサイクル1~8でDay1、4、8、11に20mg、サイクル9以降は週1回20mgに減量して投与。 |
- ダラキューロ® (添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾*)
- ベルケイド® (添付文書)
- レブラミド® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】 DARA: 最小度、 BOR/LEN: 軽度
【FN発症】低リスク**
ダラツムマブ : 1800mgをサイクル1・2では週1回、 サイクル3~8では3週に1回、 サイクル9以降では4週に1回皮下投与
ボルテゾミブ : サイクル1~8では1.3mg/m²を各サイクルのDay1、 4、 8、 11に皮下投与
レナリドミド : サイクル1~8では25mgを各サイクルのDay1~14に経口投与、 サイクル9以降は25mgをDay1~21に連日経口投与
デキサメタゾン : サイクル1~8では20mg/日をDay1、 2、 4、 5、 8、 9、 11、 12に、 サイクル9以降は40mg/日をDay1、 8、 15、 22に経口投与
Nat Med. 2025;31(4):1195-1202.
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者395例を対象とした、 ランダム化非盲検群間比較試験。 ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾンの併用療法 (BLd療法) 群と、 BLd療法にダラツムマブを上乗せしたD-BLd療法群に無作為に割り付け、 主要評価項目として微小残存病変 (MRD) 陰性率を設定した。
【有効性】D-BLd群 (vs BLd群)
- MRD*陰性率 : 60.9% (vs 39.4%、 p<0.0001)
- PFS
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade3-4)
CEPHEUS試験³⁾の主な適格基準
ダラツムマブの減量は行わない。 ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾンの用量レベルは以下のとおり。
レナリドミドの用量は腎機能に応じて以下のとおり調整する。
ダラツムマブ
ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
本レジメンは、 自家移植非適応の未治療多発性骨髄腫に適用される。
🧑⚕️移植非適応骨髄腫患者に対するD-BLd療法は移植適応症例と用法・用量が異なります。8サイクル目までは1サイクル3週で、BORはday1, 4, 8, 11の投与であり、末梢神経障害の出現時には適切な減量が必要です。DARAとBORが皮下投与で点滴静注する薬剤が含まれないため利便性は高いです。
ダラツムマブ :
- Infusion reaction
- 間接クームス試験への干渉
- 骨髄抑制
- 感染症
- 腫瘍崩壊症候群
ボルテゾミブ :
- 末梢神経障害
- 自律神経ニューロパチー
- 骨髄抑制
- 感染症
- 心障害
- 肺障害
- 腫瘍崩壊症候群
- 可逆性後白質脳症症候群
- 視神経症および視力障害
- 肝機能障害
- 低血圧
- イレウス
- 皮膚粘膜眼症候群、 中毒性表皮壊死症
- ギラン・バレー症候群・脱髄性多発ニューロパチー
レナリドミド :
- 催奇形性
- 骨髄抑制
- 出血
- 感染症
- 血栓塞栓症
- 過敏症 (皮膚反応を含む)
- 腫瘍崩壊症候群
- 末梢性ニューロパチー
- 虚血性心疾患
最終更新 : 2025年7月9日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1,800mg/body 皮下注 | 1~2 | Day 1、8、15 |
1,800mg/body 皮下注 | 3~8 | Day 1 |
1,800mg/body 皮下注 | 9~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1.3mg/m² 皮下注 | 1~8 | Day 1、4、8、11 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
25mg/body 経口 | 1~8 | Day 1~14 |
25mg/body 経口 | 9~ | Day 1~21 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
20mg/body 経口 | 1~8 | Day 1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12 |
40mg/body 経口 | 9~ | Day 1, 8, 15, 22 |
Infusion reaction軽減のため、 ダラツムマブ投与開始1~3時間前に副腎皮質ホルモン、 解熱鎮痛薬、 抗ヒスタミン薬を投与。 必要に応じて、 遅発性反応に備え投与後にも副腎皮質ホルモン等を投与。 初回投与時はモンテルカスト10mgの前投薬を推奨。 |
サイクル1~8は21日間、サイクル9以降は28日間の周期で実施。 |
DEXは、ダラツムマブ投与日に前投薬としてサイクル1~8は20mg、サイクル9以降は40mgを静脈内または経口投与。 |
75歳超または低体重(BMI<18.5kg/m²)の患者では、DEXはサイクル1~8でDay1、4、8、11に20mg、サイクル9以降は週1回20mgに減量して投与。 |
- ダラキューロ® (添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾*)
- ベルケイド® (添付文書)
- レブラミド® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】 DARA: 最小度、 BOR/LEN: 軽度
【FN発症】低リスク**
ダラツムマブ : 1800mgをサイクル1・2では週1回、 サイクル3~8では3週に1回、 サイクル9以降では4週に1回皮下投与
ボルテゾミブ : サイクル1~8では1.3mg/m²を各サイクルのDay1、 4、 8、 11に皮下投与
レナリドミド : サイクル1~8では25mgを各サイクルのDay1~14に経口投与、 サイクル9以降は25mgをDay1~21に連日経口投与
デキサメタゾン : サイクル1~8では20mg/日をDay1、 2、 4、 5、 8、 9、 11、 12に、 サイクル9以降は40mg/日をDay1、 8、 15、 22に経口投与
Nat Med. 2025;31(4):1195-1202.
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者395例を対象とした、 ランダム化非盲検群間比較試験。 ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾンの併用療法 (BLd療法) 群と、 BLd療法にダラツムマブを上乗せしたD-BLd療法群に無作為に割り付け、 主要評価項目として微小残存病変 (MRD) 陰性率を設定した。
【有効性】D-BLd群 (vs BLd群)
- MRD*陰性率 : 60.9% (vs 39.4%、 p<0.0001)
- PFS
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade3-4)
CEPHEUS試験³⁾の主な適格基準
ダラツムマブの減量は行わない。 ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾンの用量レベルは以下のとおり。
レナリドミドの用量は腎機能に応じて以下のとおり調整する。
ダラツムマブ
ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
本レジメンは、 自家移植非適応の未治療多発性骨髄腫に適用される。
🧑⚕️移植非適応骨髄腫患者に対するD-BLd療法は移植適応症例と用法・用量が異なります。8サイクル目までは1サイクル3週で、BORはday1, 4, 8, 11の投与であり、末梢神経障害の出現時には適切な減量が必要です。DARAとBORが皮下投与で点滴静注する薬剤が含まれないため利便性は高いです。
ダラツムマブ :
- Infusion reaction
- 間接クームス試験への干渉
- 骨髄抑制
- 感染症
- 腫瘍崩壊症候群
ボルテゾミブ :
- 末梢神経障害
- 自律神経ニューロパチー
- 骨髄抑制
- 感染症
- 心障害
- 肺障害
- 腫瘍崩壊症候群
- 可逆性後白質脳症症候群
- 視神経症および視力障害
- 肝機能障害
- 低血圧
- イレウス
- 皮膚粘膜眼症候群、 中毒性表皮壊死症
- ギラン・バレー症候群・脱髄性多発ニューロパチー
レナリドミド :
- 催奇形性
- 骨髄抑制
- 出血
- 感染症
- 血栓塞栓症
- 過敏症 (皮膚反応を含む)
- 腫瘍崩壊症候群
- 末梢性ニューロパチー
- 虚血性心疾患
最終更新 : 2025年7月9日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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