ベランタマブ マホドチン+ポマリドミド+デキサメタゾン
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
2.5mg/kg (1.9mg/kg) 静脈内投与 | 1~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
4mg 経口投与 | 1~ | Day 1~21 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
40mg 経口投与 | 1~ | Day 1, 8, 15, 22 |
Belaは初回2.5mg/kg、2回目以降は1.9mg/kgで投与。 |
DEXは、75歳超、高リスク併存疾患、または40mgに忍容性がない場合に20mg/日で開始可能。 |
治療開始前に眼科医の診察を行う。初回から4回目までの各投与前は必ず、以降は必要に応じて、視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、患者の状態を十分に観察する。 |
- ポマリスト® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】28日間
【催吐性】未分類*
【FN発症】未報告**
ベランタマブ マホドチン : 初回2.5mg/kg、 以降1.9mg/kgを4週間隔で30分以上かけ点滴静注
ポマリドミド : 1~21日目に4mg/日を経口投与
デキサメタゾン : 40mgを週1回経口投与
レナリドミドを含む1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者302例を対象とした無作為化非盲検国際共同第III相比較試験。 ベランタマブ マホドチン、 ポマリドミド、 デキサメタゾン併用療法 (BPd群) とポマリドミド、 ボルテゾミブ、 デキサメタゾン併用療法 (PVd群) に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目として無増悪生存期間 (PFS) が設定された。
【有効性】 BPd群 (vs PVd群)
- PFS
- CR+sCR率 : 40% (vs 16%)
- OS
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (≧Grade3)
DREAMM-8試験³⁾の主な適格基準
ベランタマブ マホドチン
ポマリドミド
デキサメタゾン
視力低下を含む眼障害が高頻度にみられることから、 ベランタマブマホドチンの投与に際しては眼科医との連携が不可欠である。 眼科検査の結果は、 休薬や減量の判断に不可欠な情報であるため、 速やかに共有する必要がある。
『ブーレンレップ手帳』や『眼科検査結果記入用紙』を活用し、 検査結果の共有を徹底する。
初回~4回目までは各投与前に、 以降は必要に応じて視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科的評価を行い、 状態を十分に観察する。
眼障害の評価は、 角膜検査所見および最高矯正視力の変化に基づいて重症度を判定する。 詳細は『眼科医向けブーレンレップ眼障害マネジメントガイド』を参照。
角膜検査所見の重症度 (KVAスケール) : 軽度の点状表層角膜症 (Grade 1) から角膜上皮欠損 (Grade 4) までの所見に基づき評価される。
最高矯正視力の変化による重症度 (KVAスケール) : ベースラインの最高矯正視力からの低下の程度により、 Grade 1~4に分類される。
ベランタマブ マホドチンは、 BCMAに対するヒト化IgG1抗体に、 微小管重合阻害薬MMAFをペプチドリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 BCMA陽性腫瘍細胞に結合・取り込まれ、 MMAF複合体がアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を発揮する。 また、 本剤は低フコース化抗体によりADCC・ADCP活性を高め、 Fcγ受容体への結合親和性が強化されている。
最終更新 : 2025年5月29日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
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2.5mg/kg (1.9mg/kg) 静脈内投与 | 1~ | Day 1 |
投与量 | コース | 投与日 |
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4mg 経口投与 | 1~ | Day 1~21 |
投与量 | コース | 投与日 |
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40mg 経口投与 | 1~ | Day 1, 8, 15, 22 |
Belaは初回2.5mg/kg、2回目以降は1.9mg/kgで投与。 |
DEXは、75歳超、高リスク併存疾患、または40mgに忍容性がない場合に20mg/日で開始可能。 |
治療開始前に眼科医の診察を行う。初回から4回目までの各投与前は必ず、以降は必要に応じて、視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、患者の状態を十分に観察する。 |
- ポマリスト® (添付文書)
- レナデックス® (添付文書)
【1コース】28日間
【催吐性】未分類*
【FN発症】未報告**
ベランタマブ マホドチン : 初回2.5mg/kg、 以降1.9mg/kgを4週間隔で30分以上かけ点滴静注
ポマリドミド : 1~21日目に4mg/日を経口投与
デキサメタゾン : 40mgを週1回経口投与
レナリドミドを含む1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者302例を対象とした無作為化非盲検国際共同第III相比較試験。 ベランタマブ マホドチン、 ポマリドミド、 デキサメタゾン併用療法 (BPd群) とポマリドミド、 ボルテゾミブ、 デキサメタゾン併用療法 (PVd群) に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目として無増悪生存期間 (PFS) が設定された。
【有効性】 BPd群 (vs PVd群)
- PFS
- CR+sCR率 : 40% (vs 16%)
- OS
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (≧Grade3)
DREAMM-8試験³⁾の主な適格基準
ベランタマブ マホドチン
ポマリドミド
デキサメタゾン
視力低下を含む眼障害が高頻度にみられることから、 ベランタマブマホドチンの投与に際しては眼科医との連携が不可欠である。 眼科検査の結果は、 休薬や減量の判断に不可欠な情報であるため、 速やかに共有する必要がある。
『ブーレンレップ手帳』や『眼科検査結果記入用紙』を活用し、 検査結果の共有を徹底する。
初回~4回目までは各投与前に、 以降は必要に応じて視力検査・細隙灯顕微鏡検査を含む眼科的評価を行い、 状態を十分に観察する。
眼障害の評価は、 角膜検査所見および最高矯正視力の変化に基づいて重症度を判定する。 詳細は『眼科医向けブーレンレップ眼障害マネジメントガイド』を参照。
角膜検査所見の重症度 (KVAスケール) : 軽度の点状表層角膜症 (Grade 1) から角膜上皮欠損 (Grade 4) までの所見に基づき評価される。
最高矯正視力の変化による重症度 (KVAスケール) : ベースラインの最高矯正視力からの低下の程度により、 Grade 1~4に分類される。
ベランタマブ マホドチンは、 BCMAに対するヒト化IgG1抗体に、 微小管重合阻害薬MMAFをペプチドリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 BCMA陽性腫瘍細胞に結合・取り込まれ、 MMAF複合体がアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を発揮する。 また、 本剤は低フコース化抗体によりADCC・ADCP活性を高め、 Fcγ受容体への結合親和性が強化されている。
最終更新 : 2025年5月29日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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