ゲムシタビン+シスプラチン+ペムブロリズマブ
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
25mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
200mg/body 点滴 | 1~ | Day1 |
1コース21日間。 |
ゲムシタビン+シスプラチンをGC療法と呼ぶ。 |
ペムブロリズマブは添付文書上、 400mg/日 6週間隔投与も可 |
KEYNOTE-966試験⁷⁾のプロトコル
GEM+CDDP+Pembrolizumab併用療法は切除不能胆道癌に対する一次化学療法の新たな標準治療の一つである。
同治療レジメンの原法 KEYNOTE-966試験⁷⁾では、 CDDPに関しては最大8サイクルまでの投与が許容されていたが、 GEMに関しては投与サイクルの制限がなく、 維持療法はGEM+Pembrolizumab併用療法で実施する (臨床試験においては約8割が継続)。
Lancet. 2023;401(10391):1853-65.
未治療の治癒切除不能な胆道癌 (肝内/肝外胆管癌及び胆嚢癌、 ただし十二指腸乳頭部癌は除く) において、 GC療法へのペムブロリズマブ上乗せ効果をGC療法単独*を対照に検証した二重盲検第III相ランダム化比較試験 (1,069例、 追跡期間中央値 主要評価項目 25.6ヵ月、 副次評価項目 13.6ヵ月)。 主要評価項目は全生存期間 (OS)であった。
OS中央値
- GCP療法 : 12.7ヵ月 (95%CI 11.5-13.6ヵ月)
- GC療法 : 10.9ヵ月 (95%CI 9.9-11.6ヵ月)
HR 0.83 (95%CI 0.72-0.95)、 p=0.0034
OS率 (12ヵ月時 → 24ヵ月時)
- GCP療法 : 51.6% → 24.9%
- GC療法 : 44.1% → 18.1%
PFS中央値
- GCP療法 : 6.5ヵ月 (95%CI 5.7-6.9ヵ月)
- GC療法 : 5.6ヵ月 (95%CI 5.1-6.6ヵ月)
HR 0.86 (95%CI 0.75-1.00)、 p=0.023
PFS率 (6ヵ月時 → 12ヵ月時)
- GCP療法 : 52% → 25%
- GC療法 : 46% → 20%
ORR
- GCP療法 : 28.7% (95%CI 24.9-32.8%)
- GC療法 : 28.5% (95%CI 24.8-32.6%)
DOR中央値
- GCP療法 : 9.7ヵ月 (95%CI 6.9–12.2ヵ月)
- GC療法 : 6.9ヵ月(95%CI 5.7–8.2ヵ月)
副作用の発現頻度 (主なものを記載)
全GradeでGCP療法 93.2%、 GC療法 71.3%
irAEの発現頻度 (主なものを記載)
全GradeでGCP療法 22.1%、 GC療法 12.9%
KEYNOTE-966試験⁷⁾のプロトコル
組織学的に切除不能な局所進行性または転移性の肝外胆管がん (胆嚢がん、 肝内胆管がんを含む) と診断された18歳以上でPS0~1の患者
最終更新日 : 2024年11月12日
執筆医 : 慶應義塾大学医学部 腫瘍センター ゲノム医療ユニット統括マネージャー・特任講師 林秀幸先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
1000mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
25mg/m² 点滴 | 1~ | Day1,8 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
200mg/body 点滴 | 1~ | Day1 |
1コース21日間。 |
ゲムシタビン+シスプラチンをGC療法と呼ぶ。 |
ペムブロリズマブは添付文書上、 400mg/日 6週間隔投与も可 |
KEYNOTE-966試験⁷⁾のプロトコル
GEM+CDDP+Pembrolizumab併用療法は切除不能胆道癌に対する一次化学療法の新たな標準治療の一つである。
同治療レジメンの原法 KEYNOTE-966試験⁷⁾では、 CDDPに関しては最大8サイクルまでの投与が許容されていたが、 GEMに関しては投与サイクルの制限がなく、 維持療法はGEM+Pembrolizumab併用療法で実施する (臨床試験においては約8割が継続)。
Lancet. 2023;401(10391):1853-65.
未治療の治癒切除不能な胆道癌 (肝内/肝外胆管癌及び胆嚢癌、 ただし十二指腸乳頭部癌は除く) において、 GC療法へのペムブロリズマブ上乗せ効果をGC療法単独*を対照に検証した二重盲検第III相ランダム化比較試験 (1,069例、 追跡期間中央値 主要評価項目 25.6ヵ月、 副次評価項目 13.6ヵ月)。 主要評価項目は全生存期間 (OS)であった。
OS中央値
- GCP療法 : 12.7ヵ月 (95%CI 11.5-13.6ヵ月)
- GC療法 : 10.9ヵ月 (95%CI 9.9-11.6ヵ月)
HR 0.83 (95%CI 0.72-0.95)、 p=0.0034
OS率 (12ヵ月時 → 24ヵ月時)
- GCP療法 : 51.6% → 24.9%
- GC療法 : 44.1% → 18.1%
PFS中央値
- GCP療法 : 6.5ヵ月 (95%CI 5.7-6.9ヵ月)
- GC療法 : 5.6ヵ月 (95%CI 5.1-6.6ヵ月)
HR 0.86 (95%CI 0.75-1.00)、 p=0.023
PFS率 (6ヵ月時 → 12ヵ月時)
- GCP療法 : 52% → 25%
- GC療法 : 46% → 20%
ORR
- GCP療法 : 28.7% (95%CI 24.9-32.8%)
- GC療法 : 28.5% (95%CI 24.8-32.6%)
DOR中央値
- GCP療法 : 9.7ヵ月 (95%CI 6.9–12.2ヵ月)
- GC療法 : 6.9ヵ月(95%CI 5.7–8.2ヵ月)
副作用の発現頻度 (主なものを記載)
全GradeでGCP療法 93.2%、 GC療法 71.3%
irAEの発現頻度 (主なものを記載)
全GradeでGCP療法 22.1%、 GC療法 12.9%
KEYNOTE-966試験⁷⁾のプロトコル
組織学的に切除不能な局所進行性または転移性の肝外胆管がん (胆嚢がん、 肝内胆管がんを含む) と診断された18歳以上でPS0~1の患者
最終更新日 : 2024年11月12日
執筆医 : 慶應義塾大学医学部 腫瘍センター ゲノム医療ユニット統括マネージャー・特任講師 林秀幸先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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