ニボルマブ (オプジーボ®)
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
240mg/body 点滴 | 2週間間隔の場合 | Day1 |
480mg/body 点滴 | 4週間間隔の場合 | Day1 |
1コース2週間 or 4週間 |
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
免疫関連有害事象のマネージメントは基本的にはがん免疫療法ガイドラインを参考に行う²⁾。 日本における保険承認状況と異なることに留意が必要ではあるが、 ASCO³⁾やESMO⁴⁾のガイドラインも参考になる。
免疫関連有害事象の管理が最も重要である。 患者教育・多職種チーム医療はもちろん、 採血セットを作成する、 他科コンサルテーションのシステム作り、 患者にirAEを疑う症状が出現した際の相談部署・受診基準など院内でのirAE対策システムを構築することが望ましい。 神経内科医がいないなど、 院内のみで完結できないケースが多々あると考えられるが、 地域の基幹病院とコンサルテーションできるシステム作りが望ましい。 様々な施設の取り組みが各製薬会社のHPで紹介されているため、 参考にしていただきたい。
Pseudo progressionが一定数存在する。 CT上増悪を疑うような場合でも、 (明らかな増悪を除き) CTのみで増悪と判断せず、 腫瘍マーカーの変動、 臨床症状の変化など総合的に判断する。 担当医個人ではなく、 カンファレンスで検討することが望ましい。
大腸癌治療ガイドラインでは、MSI-H/dMMR大腸癌既治療例の標準治療である²⁾。
1次治療でペムブロリズマブが承認されたため、 投与機会が減っているが、 術後補助化学療法の早期再発例など1次治療でペムブロリズマブが投与されなかった症例が主な対象になると考えられる。
DNAミスマッチ修復機構欠損 (dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性 (MSI-H) を有する再発/転移性大腸癌に対するニボルマブ (Nivo) の効果を検証した第Ⅱ相多施設共同非盲検試験Check Mate 142の結果より、 Nivoの高い忍容性と、 持続的な奏効および病勢コントロールが示された。 さらに奏効が得られた患者の長期生存も確認された。
担当医判定による奏効率
31.1% (95%CI 20.8-42.9%)
盲検下独立中央判定による奏効率
32.0% (95%CI 22-44%)
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
14.3ヵ月 (95%CI 4.3ヵ月-NE)
全生存期間 (OS) 中央値
未到達 (95%CI 18.0ヵ月-NE)
1年OS率
73% (95%CI 62-82%)
EORTC QLQ-C30
機能、 症状および全般的な健康状態/QOLについて、 50%以上の症例は試験期間中、 臨床的に意味のある悪化 (10点以上の変化) なく経過した。
EQ-5D
治療開始時の平均VASスコアは51.1であり、 19週間の治療継続例の平均VASスコアは68.0-87.7に改善した。
最終更新日:2024年2月29日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
投与量 | コース | 投与日 |
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240mg/body 点滴 | 2週間間隔の場合 | Day1 |
480mg/body 点滴 | 4週間間隔の場合 | Day1 |
1コース2週間 or 4週間 |
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
免疫関連有害事象のマネージメントは基本的にはがん免疫療法ガイドラインを参考に行う²⁾。 日本における保険承認状況と異なることに留意が必要ではあるが、 ASCO³⁾やESMO⁴⁾のガイドラインも参考になる。
免疫関連有害事象の管理が最も重要である。 患者教育・多職種チーム医療はもちろん、 採血セットを作成する、 他科コンサルテーションのシステム作り、 患者にirAEを疑う症状が出現した際の相談部署・受診基準など院内でのirAE対策システムを構築することが望ましい。 神経内科医がいないなど、 院内のみで完結できないケースが多々あると考えられるが、 地域の基幹病院とコンサルテーションできるシステム作りが望ましい。 様々な施設の取り組みが各製薬会社のHPで紹介されているため、 参考にしていただきたい。
Pseudo progressionが一定数存在する。 CT上増悪を疑うような場合でも、 (明らかな増悪を除き) CTのみで増悪と判断せず、 腫瘍マーカーの変動、 臨床症状の変化など総合的に判断する。 担当医個人ではなく、 カンファレンスで検討することが望ましい。
大腸癌治療ガイドラインでは、MSI-H/dMMR大腸癌既治療例の標準治療である²⁾。
1次治療でペムブロリズマブが承認されたため、 投与機会が減っているが、 術後補助化学療法の早期再発例など1次治療でペムブロリズマブが投与されなかった症例が主な対象になると考えられる。
DNAミスマッチ修復機構欠損 (dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性 (MSI-H) を有する再発/転移性大腸癌に対するニボルマブ (Nivo) の効果を検証した第Ⅱ相多施設共同非盲検試験Check Mate 142の結果より、 Nivoの高い忍容性と、 持続的な奏効および病勢コントロールが示された。 さらに奏効が得られた患者の長期生存も確認された。
担当医判定による奏効率
31.1% (95%CI 20.8-42.9%)
盲検下独立中央判定による奏効率
32.0% (95%CI 22-44%)
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
14.3ヵ月 (95%CI 4.3ヵ月-NE)
全生存期間 (OS) 中央値
未到達 (95%CI 18.0ヵ月-NE)
1年OS率
73% (95%CI 62-82%)
EORTC QLQ-C30
機能、 症状および全般的な健康状態/QOLについて、 50%以上の症例は試験期間中、 臨床的に意味のある悪化 (10点以上の変化) なく経過した。
EQ-5D
治療開始時の平均VASスコアは51.1であり、 19週間の治療継続例の平均VASスコアは68.0-87.7に改善した。
最終更新日:2024年2月29日
執筆医:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 川上 武志先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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