ストレプトゾシン (ザノサー®)
電子添文¹⁾の用法および用量
<5日間連日投与法>
通常、 成人には1回500mg/m²を1日1回5日間連日点滴静脈内投与し、 37日間休薬。 これを1サイクルとして投与を繰り返す。
<1週間間隔投与法>
通常、 成人には1回1,000mg/m²を1週間ごとに1日1回点滴静脈内投与。 1週間間隔投与法において、 12週目までの忍容性が良好な場合、 1回1,250mg/m²に増量可。 さらに18週目までの忍容性が認められる場合、 最大1回1,500mg/m²まで増量可。
適正使用ガイド²⁾の記載例
電子添文¹⁾の記載例
<5日間連日投与法>
<1週間間隔投与法>
試験詳細については「臨床試験」の項目を参照ください。
全体での主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
※Daily併用療法のレジメン
day1、day22にドキソルビシン(DXR)
またはday1~5に5-FU 400mg/m²を併用投与
※Weekly併用療法のレジメン
day1からS-1 80mg/m²を隔日に併用投与
本研究は、 進行膵神経内分泌腫瘍に対するSTZのWeeklyレジメンおよび単剤療法の効果の評価、 効果予測因子の探索を目的として実施された。 対象は日本国内の25施設で、 進行膵神経内分泌腫瘍に対してSTZを投与した患者110例で、 臨床データをレトロスペクティブに収集し (2015年2月~2017年3月)、 治療効果や安全性、 無増悪生存期間 (PFS)、 効果予測因子などを分析した
Cancer Chemother Pharmacol. 2018 Oct;82(4):661-668. PMID: 30054710
全症例の結果は以下のとおりであった
・ ORR : 21.8%
・ DCR : 70.0%
・ PFS : 9.8ヵ月 [95%CI 5.9-13.3]
Daily・Weeklyレジメンで有意差を認めなかった
・ DailyレジメンのOPR : 22.0%
・ WeeklyレジメンのORR : 21.6%
併用・単剤療法で有意差を認めなかった
・ 併用療法のORR : 25.0%
・ 単剤療法のORR : 21.1%
腫瘍分類別は NET-G2で最も高い効果であった
・ NET-G2のOPR : 23.0%
・ NET-G1+G2のORR : 22.7%
・ NET-G3のORR : 18.2%
腫瘍縮小効果の唯一の関連因子として、 単変量・多変量解析ともにKi-67指数>5%が挙げられた
・ Ki-67指数>5%のOPR : 31.3%
・ Ki-67指数≦5%のOPR : 9.3%
最終更新日 : 2025年1月4日
執筆医 : 香川大学医学部附属病院 腫瘍内科 講師 奥山浩之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
電子添文¹⁾の用法および用量
<5日間連日投与法>
通常、 成人には1回500mg/m²を1日1回5日間連日点滴静脈内投与し、 37日間休薬。 これを1サイクルとして投与を繰り返す。
<1週間間隔投与法>
通常、 成人には1回1,000mg/m²を1週間ごとに1日1回点滴静脈内投与。 1週間間隔投与法において、 12週目までの忍容性が良好な場合、 1回1,250mg/m²に増量可。 さらに18週目までの忍容性が認められる場合、 最大1回1,500mg/m²まで増量可。
適正使用ガイド²⁾の記載例
電子添文¹⁾の記載例
<5日間連日投与法>
<1週間間隔投与法>
試験詳細については「臨床試験」の項目を参照ください。
全体での主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
※Daily併用療法のレジメン
day1、day22にドキソルビシン(DXR)
またはday1~5に5-FU 400mg/m²を併用投与
※Weekly併用療法のレジメン
day1からS-1 80mg/m²を隔日に併用投与
本研究は、 進行膵神経内分泌腫瘍に対するSTZのWeeklyレジメンおよび単剤療法の効果の評価、 効果予測因子の探索を目的として実施された。 対象は日本国内の25施設で、 進行膵神経内分泌腫瘍に対してSTZを投与した患者110例で、 臨床データをレトロスペクティブに収集し (2015年2月~2017年3月)、 治療効果や安全性、 無増悪生存期間 (PFS)、 効果予測因子などを分析した
Cancer Chemother Pharmacol. 2018 Oct;82(4):661-668. PMID: 30054710
全症例の結果は以下のとおりであった
・ ORR : 21.8%
・ DCR : 70.0%
・ PFS : 9.8ヵ月 [95%CI 5.9-13.3]
Daily・Weeklyレジメンで有意差を認めなかった
・ DailyレジメンのOPR : 22.0%
・ WeeklyレジメンのORR : 21.6%
併用・単剤療法で有意差を認めなかった
・ 併用療法のORR : 25.0%
・ 単剤療法のORR : 21.1%
腫瘍分類別は NET-G2で最も高い効果であった
・ NET-G2のOPR : 23.0%
・ NET-G1+G2のORR : 22.7%
・ NET-G3のORR : 18.2%
腫瘍縮小効果の唯一の関連因子として、 単変量・多変量解析ともにKi-67指数>5%が挙げられた
・ Ki-67指数>5%のOPR : 31.3%
・ Ki-67指数≦5%のOPR : 9.3%
最終更新日 : 2025年1月4日
執筆医 : 香川大学医学部附属病院 腫瘍内科 講師 奥山浩之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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