フルオロウラシル+シスプラチン+チスレリズマブ
- フルオロウラシル® (添付文書)
- シスプラチン® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】 高度催吐性リスク
【FN発症】低リスク*
Lancet Oncol. 2023;24(5):483-495.
未治療の切除不能・局所進行・再発または転移性の食道扁平上皮癌患者649例 (アジア人486例を含む) を対象とした国際共同の無作為化第III相比較試験。 Tislelizumab+化学療法群とプラセボ+化学療法群に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目として全生存期間 (OS) が設定された。
【有効性】Tislelizumab+化学療法群
- OS中央値 : 17.2ヵ月
TAP*スコア別のサブグループ解析 :
PD-L1≧10% : 16.6ヵ月、 <10% : 15.8ヵ月
- PFS中央値 : 7.3ヵ月
- 奏効率 : 63.5%
- 奏効期間中央値 : 7.1ヵ月
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade3~4)
- 貧血 53.4% (14.5%)
- 白血球数減少 44.1% (10.8%)
- 食欲減退 35.8% (2.8%)
- 悪心 34.6% (2.5%)
- 末梢性感覚ニューロパチー 22.5% (3.1%)
- 下痢 19.4% (2.8%)
- 好中球数減少 47.2% (30.6%)
- 嘔吐 17.6% (1.2%)
- 血小板減少 18.5% (2.8%)
- 口内炎 17.9% (4.0%)
- 体重減少 14.2% (0.3%)
- クレアチニン上昇 13.3% (0.3%)
- 便秘 13.0% (0%)
- AST上昇 13.0% (1.5%)
- ALT上昇 12.7% (1.5%)
- 倦怠感 14.8% (4.0%)
- 全身倦怠感 12.7% (1.9%)
- 掻痒 10.5% (0%)
- 無力症 11.4% (1.2%)
- 感覚鈍麻 10.5% (0.3%)
- 甲状腺機能低下症 10.5% (0%)
- 低カリウム血症 12.3% (5.6%)
- 低ナトリウム血症 12.7% (6.8%)
RATIONALE-306試験³⁾の主な適格基準
- ECOG PS 0–1
- 好中球数 ≧1,500/μL
- 血小板数 ≧10×10⁴/μL
- ヘモグロビン ≧9.0g/dL
- クレアチニン ≦1.5mg/dL
次回投与日までにGrade 0~1まで回復しない副作用が認められた場合は、 以下のとおりFPの減量を行う。 ただし、 5-FUおよびCDDPに個別に設定された休薬基準もあわせて参照すること。
5ーFU
CDDP
チスレリズマブ
チスレリズマブは、 PD-1阻害に加え、 Fc領域改変によりFcγ受容体との結合を最小化し、 T細胞の抗体依存性細胞貪食を抑制することで、 治療抵抗性の一因となるT細胞クリアランスを回避するよう設計されている。
チスレリズマブは、 シスプラチン+フルオロウラシルとの併用による3週毎投与レジメンとして承認されている。 RATIONALE-306試験で用いられた他の化学療法レジメンとの併用は、 承認対象外である点に注意する。
チスレリズマブに先行して臨床応用されているICI併用化学療法との比較は以下の通りである。
2025年4月14日に発出された、 日本食道学会ガイドライン委員会による速報は以下のとおり。
最終更新日 : 2025年4月21日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
- フルオロウラシル® (添付文書)
- シスプラチン® (添付文書)
【1コース】21日間
【催吐性】 高度催吐性リスク
【FN発症】低リスク*
Lancet Oncol. 2023;24(5):483-495.
未治療の切除不能・局所進行・再発または転移性の食道扁平上皮癌患者649例 (アジア人486例を含む) を対象とした国際共同の無作為化第III相比較試験。 Tislelizumab+化学療法群とプラセボ+化学療法群に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目として全生存期間 (OS) が設定された。
【有効性】Tislelizumab+化学療法群
- OS中央値 : 17.2ヵ月
TAP*スコア別のサブグループ解析 :
PD-L1≧10% : 16.6ヵ月、 <10% : 15.8ヵ月
- PFS中央値 : 7.3ヵ月
- 奏効率 : 63.5%
- 奏効期間中央値 : 7.1ヵ月
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade3~4)
- 貧血 53.4% (14.5%)
- 白血球数減少 44.1% (10.8%)
- 食欲減退 35.8% (2.8%)
- 悪心 34.6% (2.5%)
- 末梢性感覚ニューロパチー 22.5% (3.1%)
- 下痢 19.4% (2.8%)
- 好中球数減少 47.2% (30.6%)
- 嘔吐 17.6% (1.2%)
- 血小板減少 18.5% (2.8%)
- 口内炎 17.9% (4.0%)
- 体重減少 14.2% (0.3%)
- クレアチニン上昇 13.3% (0.3%)
- 便秘 13.0% (0%)
- AST上昇 13.0% (1.5%)
- ALT上昇 12.7% (1.5%)
- 倦怠感 14.8% (4.0%)
- 全身倦怠感 12.7% (1.9%)
- 掻痒 10.5% (0%)
- 無力症 11.4% (1.2%)
- 感覚鈍麻 10.5% (0.3%)
- 甲状腺機能低下症 10.5% (0%)
- 低カリウム血症 12.3% (5.6%)
- 低ナトリウム血症 12.7% (6.8%)
RATIONALE-306試験³⁾の主な適格基準
- ECOG PS 0–1
- 好中球数 ≧1,500/μL
- 血小板数 ≧10×10⁴/μL
- ヘモグロビン ≧9.0g/dL
- クレアチニン ≦1.5mg/dL
次回投与日までにGrade 0~1まで回復しない副作用が認められた場合は、 以下のとおりFPの減量を行う。 ただし、 5-FUおよびCDDPに個別に設定された休薬基準もあわせて参照すること。
5ーFU
CDDP
チスレリズマブ
チスレリズマブは、 PD-1阻害に加え、 Fc領域改変によりFcγ受容体との結合を最小化し、 T細胞の抗体依存性細胞貪食を抑制することで、 治療抵抗性の一因となるT細胞クリアランスを回避するよう設計されている。
チスレリズマブは、 シスプラチン+フルオロウラシルとの併用による3週毎投与レジメンとして承認されている。 RATIONALE-306試験で用いられた他の化学療法レジメンとの併用は、 承認対象外である点に注意する。
チスレリズマブに先行して臨床応用されているICI併用化学療法との比較は以下の通りである。
2025年4月14日に発出された、 日本食道学会ガイドライン委員会による速報は以下のとおり。
最終更新日 : 2025年4月21日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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