シスプラチン+フルオロウラシル
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
800mg/m² 点滴 | 1~ | Day1~5 |
パロノセトロン0.75mg day1 点滴、 デキサメタゾン 9.9mg day1、6.6mg day2-4 点滴、 アプレピタント 125mg day1、80mg day2-3、 オランザピン 5mg day1-4 経口 (糖尿病がない場合のみ) |
1コース21日間。 |
CDDP+5-FUでCF療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
JCOG9907試験¹⁾のプロトコル
HECレジメンとして扱う
JCOG9907試験¹⁾のプロトコル
JCOG1109試験ではneoCF療法に対するneoDCF療法の優越性が報告されており、 neoDCF療法が投与可能な症例ではneoDCF療法を優先すべきである⁴⁾。 neoDCF療法は骨髄抑制などの有害事象の頻度が高く、 年齢や全身状態などからneoDCF療法不耐と考えられる症例がneoCF療法の対象となる。 現在の食道癌取り扱い規約第12版でのcStageII/IIIの切除可能例が術前化学療法の対象となる。
シスプラチンの腎機能による投与量についてはCrClを参考に決定する。 Cockcroft-Gault式を用いて計算し、 CrCl≥60 mL/minでは100% dose、 50-60 mL/minでは1段階減量、 40-50mL/minでは2段階減量とする。 なおJCOG1109試験ではCrCl≥60mL/minの患者が対象となっていた⁴⁾。 Cockcroft-gault式では高齢者や女性で推定値が実測値より低値となりやすいため、 血中クレアチニン値のわりにCrCl推定値が低い症例については畜尿による実測値を用いる。
cStage II~IIIの胸部食道扁平上皮癌の日本人患者において、 シスプラチン+5-FUによる術前化学療法後の効果を、 同レジメンの術後化学療法を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験JCOG9907の結果より、 主要評価項目である無増悪生存期間 (PFS) に有意差は認められなかったものの、 全生存期間 (OS)を有意に延長させることが示された。
62ヵ月
HR 0.84 (95%CI 0.63-1.11)、 p=0.22
HR 0.73 (95%CI 0.54-0.99)、 p=0.04
サブグループ解析 (5年OS率)
cN0症例
cN1症例
術中出血量(中央値)
術前化学療法群では術後の腎機能障害(9例、 6%)が術後化学療法群 (4例、 3%) よりやや多かった。 その他の術後合併症については両群間に顕著な差はみられなかった。
各群1例が手術に関連した原因で死亡した。
術後化学療法群 : 食道気管支瘻 (術後12日目)、 術前化学療法群 : 大動脈穿孔 (術後8日目)
最終更新日 : 2024年3月27日
執筆医:神奈川県立がんセンター消化器内科 古田 光寛先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
投与量 | コース | 投与日 |
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80mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
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800mg/m² 点滴 | 1~ | Day1~5 |
パロノセトロン0.75mg day1 点滴、 デキサメタゾン 9.9mg day1、6.6mg day2-4 点滴、 アプレピタント 125mg day1、80mg day2-3、 オランザピン 5mg day1-4 経口 (糖尿病がない場合のみ) |
1コース21日間。 |
CDDP+5-FUでCF療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
JCOG9907試験¹⁾のプロトコル
HECレジメンとして扱う
JCOG9907試験¹⁾のプロトコル
JCOG1109試験ではneoCF療法に対するneoDCF療法の優越性が報告されており、 neoDCF療法が投与可能な症例ではneoDCF療法を優先すべきである⁴⁾。 neoDCF療法は骨髄抑制などの有害事象の頻度が高く、 年齢や全身状態などからneoDCF療法不耐と考えられる症例がneoCF療法の対象となる。 現在の食道癌取り扱い規約第12版でのcStageII/IIIの切除可能例が術前化学療法の対象となる。
シスプラチンの腎機能による投与量についてはCrClを参考に決定する。 Cockcroft-Gault式を用いて計算し、 CrCl≥60 mL/minでは100% dose、 50-60 mL/minでは1段階減量、 40-50mL/minでは2段階減量とする。 なおJCOG1109試験ではCrCl≥60mL/minの患者が対象となっていた⁴⁾。 Cockcroft-gault式では高齢者や女性で推定値が実測値より低値となりやすいため、 血中クレアチニン値のわりにCrCl推定値が低い症例については畜尿による実測値を用いる。
cStage II~IIIの胸部食道扁平上皮癌の日本人患者において、 シスプラチン+5-FUによる術前化学療法後の効果を、 同レジメンの術後化学療法を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験JCOG9907の結果より、 主要評価項目である無増悪生存期間 (PFS) に有意差は認められなかったものの、 全生存期間 (OS)を有意に延長させることが示された。
62ヵ月
HR 0.84 (95%CI 0.63-1.11)、 p=0.22
HR 0.73 (95%CI 0.54-0.99)、 p=0.04
サブグループ解析 (5年OS率)
cN0症例
cN1症例
術中出血量(中央値)
術前化学療法群では術後の腎機能障害(9例、 6%)が術後化学療法群 (4例、 3%) よりやや多かった。 その他の術後合併症については両群間に顕著な差はみられなかった。
各群1例が手術に関連した原因で死亡した。
術後化学療法群 : 食道気管支瘻 (術後12日目)、 術前化学療法群 : 大動脈穿孔 (術後8日目)
最終更新日 : 2024年3月27日
執筆医:神奈川県立がんセンター消化器内科 古田 光寛先生
監修医師:神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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