概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
肺癌診療ガイドライン 2025年版や最新の文献をもとに、 ドライバー遺伝子変異/転座陽性 NSCLCの治療戦略について概説 (リンクを設定したレジメン各論では、 試験概要だけでなく開始基準、減量基準や適正使用ガイドへのリンクなどより臨床で役立つ内容を掲載)

ドライバー遺伝子変異/転座陽性

EGFR遺伝子変異陽性

▼1次治療 PS 0-1

Amivantamab+Lazertinib [強く推奨 1B]

Osimertinib+プラチナ/PEM [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [強く推奨 1A]

Erlotinib+RAM [弱く推奨 2A]

▼エクソン18-21変異

Afatinib単剤 [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2C]

▼EGFR-TKI未治療のT790M変異

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2D]

▼エクソン20変異

Amivantamab+CBDCA/PEM [強く推奨 1B]

▼EGFR-TKI耐性/増悪後のT790M変異陽性

Osimertinib単剤 [強く推奨 1B]

Amivantamab+Lazertinib、 Osimertinib+プラチナ/PEMの推奨が追加された。 その他の推奨についても記載の変更がみられた。

ALK融合遺伝子陽性

▼1次治療 (PS 0-1)

アレクチニブ (Alectinib) [強く推奨 1A]

ロルラチニブ (Lorlatinib) [強く推奨 1B]

ブリグチニブ (Brigatinib) [弱く推奨 2B]

▼1次治療 (PS 2-4)

アレクチニブ (Alectinib) [強く推奨 1C]

▼2次治療 (アレクチニブ耐性または増悪後)

ブリグチニブ (Brigatinib) [弱く推奨 2C]

ロルラチニブ (Lorlatinib) [弱く推奨 2C]

セリチニブ (Ceritinib)   [弱く推奨 2C]

1次治療においてはアレクチニブの推奨が1A。 これらは前版からの大きな変更はない。

ROS1遺伝子陽性

- Repotrectinib (オータイロ®)

- Crizotinib (ザーコリ®︎)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

- Taletrectinib (イブトロジー®)

2025年に承認されたタレトレクチニブの推奨が追加された。 いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1Cであり、 前版からの大きな変更はない。

BRAF遺伝子陽性

-Dabrafenib+Trametinib (タフィンラー®+メキニスト®)

上記レジメンを1Cで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

NTRK融合遺伝子陽性

- Larotrectinib (ヴァイトラックビ®)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

上記の2レジメンを2次治療以降に1Dで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

MET遺伝子変異陽性

- Tepotinib (テプミトコ®︎)

- Capmatinib (タブレクタ®︎)

- Gumarontinib (ハイイータン®)

上記の3レジメンを1次治療として1Cで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

RET融合遺伝子陽性

- Selpercatinib (レットヴィモ®)

2023年版では1Cの推奨であったが、 LIBRETTO-431試験の結果をもって、 2024年版で1Bとなり、 2025年版では変更なし。

KRAS G12C遺伝子陽性

- Sotorasib (ルマケラス®︎)

上記のレジメンを2次治療以降に1Bで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

HER2遺伝子変異陽性

- T-DXd (エンハーツ®︎)

- ゾンゲルチニブ (ヘルネクシオス®)

上記のレジメンを2次治療以降に1Cで推奨。 2025年のゾンゲルチニブ適応追加をもって、 記載が変更された。

参考文献

日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2025年版

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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Amivantamab+Lazertinib [強く推奨 1B]

Osimertinib+プラチナ/PEM [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [強く推奨 1A]

Erlotinib+RAM [弱く推奨 2A]

▼エクソン18-21変異

Afatinib単剤 [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2C]

▼EGFR-TKI未治療のT790M変異

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2D]

▼エクソン20変異

Amivantamab+CBDCA/PEM [強く推奨 1B]

▼EGFR-TKI耐性/増悪後のT790M変異陽性

Osimertinib単剤 [強く推奨 1B]

Amivantamab+Lazertinib、 Osimertinib+プラチナ/PEMの推奨が追加された。 その他の推奨についても記載の変更がみられた。

ALK融合遺伝子陽性

▼1次治療 (PS 0-1)

アレクチニブ (Alectinib) [強く推奨 1A]

ロルラチニブ (Lorlatinib) [強く推奨 1B]

ブリグチニブ (Brigatinib) [弱く推奨 2B]

▼1次治療 (PS 2-4)

アレクチニブ (Alectinib) [強く推奨 1C]

▼2次治療 (アレクチニブ耐性または増悪後)

ブリグチニブ (Brigatinib) [弱く推奨 2C]

ロルラチニブ (Lorlatinib) [弱く推奨 2C]

セリチニブ (Ceritinib)   [弱く推奨 2C]

1次治療においてはアレクチニブの推奨が1A。 これらは前版からの大きな変更はない。

ROS1遺伝子陽性

- Repotrectinib (オータイロ®)

- Crizotinib (ザーコリ®︎)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

- Taletrectinib (イブトロジー®)

2025年に承認されたタレトレクチニブの推奨が追加された。 いずれも推奨とエビデンスの強さは横並びの1Cであり、 前版からの大きな変更はない。

BRAF遺伝子陽性

-Dabrafenib+Trametinib (タフィンラー®+メキニスト®)

上記レジメンを1Cで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

NTRK融合遺伝子陽性

- Larotrectinib (ヴァイトラックビ®)

- Entrectinib (ロズリートレク®︎)

上記の2レジメンを2次治療以降に1Dで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

MET遺伝子変異陽性

- Tepotinib (テプミトコ®︎)

- Capmatinib (タブレクタ®︎)

- Gumarontinib (ハイイータン®)

上記の3レジメンを1次治療として1Cで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

RET融合遺伝子陽性

- Selpercatinib (レットヴィモ®)

2023年版では1Cの推奨であったが、 LIBRETTO-431試験の結果をもって、 2024年版で1Bとなり、 2025年版では変更なし。

KRAS G12C遺伝子陽性

- Sotorasib (ルマケラス®︎)

上記のレジメンを2次治療以降に1Bで推奨。 なお、この推奨は前版より変更なし。

HER2遺伝子変異陽性

- T-DXd (エンハーツ®︎)

- ゾンゲルチニブ (ヘルネクシオス®)

上記のレジメンを2次治療以降に1Cで推奨。 2025年のゾンゲルチニブ適応追加をもって、 記載が変更された。

参考文献

日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2025年版

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(呼吸器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

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NSCLC (遺伝子変異/転座+)
NSCLC (遺伝子変異/転座−)
NSCLC (Ⅲ期、CRT後)
NSCLC (周術期)
NSCLC (二次治療以降)
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再発SCLC
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