アテゾリズマブ (テセントリク®)
テセントリク®点滴静注 (アテゾリズマブ)
【1コース】21日
【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】低リスク

1回1200mgを60分かけて3週間ごとに点滴静注し、 初回投与の忍容性が良好であれば2回目以降は投与時間を30分まで短縮できる。
2025年9月19日、 1回1680mgを4週間ごとに点滴静注する用法・用量が追加承認された。
👨⚕️q4wの追加承認により、 単剤療法の利便性が向上した。 一方で、 併用療法においてはq4w投与が未承認である点に留意が必要である。

SP142を用いたPD-L1免疫染色でTC1もしくはIC1以上 (PD-L1発現あり相当)、 PS 0-1の切除不能な進行・再発NSCLC患者を対象として、 アテゾリズマブ単剤療法とプラチナ製剤併用療法を比較した国際共同第Ⅲ相臨床試験。 PD-L1別によるヒエラルキー解析が用いられ、TC≧1% (PD-L1高発現相当) の患者205人を対象とした解析において有効性が証明された。
【有効性】同サブグループ
- mOS : 20.2ヵ月 [主要評価項目]
- mPFS : 8.1ヵ月
- ORR : 38.3%
【安全性】主な副作用 (5%以上)
- 173例 (60.5%) に副作用が認められた
- 疲労22例 (7.7%)
- 無力症21例 (7.3%)
- 悪心20例 (7.0%)
- 食欲減退20例 (7.0%)
- 甲状腺機能低下症19例 (6.6%)
- 発疹19例 (6.6%)
- ALT増加18例 (6.3%)
- 下痢17例 (5.9%)
プラチナ併用療法の治療歴を有するPS0~1の切除不能な進行・再発NSCLC患者を対象として、 アテゾリズマブ単剤療法とドセタキセル単剤療法を比較した国際共同第Ⅲ相臨床試験 [本剤群613例、 ドセタキセル群612例]
【有効性】
- mOS : 13.8ヵ月 [主要評価項目]
- mPFS : 2.8ヵ月
- ORR : 14.0%
【安全性】主な副作用 (5%以上)
- 390例 (64.0%) に副作用が認められた
- 疲労87例 (14.3%)
- 悪心53例 (8.7%)
- 食欲減退52例 (8.5%)
- 無力症51例 (8.4%)
- 発熱49例 (8.0%)
- 下痢47例 (7.7%)
- 発疹42例 (6.9%)
- そう痒症38例 (6.2%)
PD-L1の発現頻度により効果に差がある
コンパニオン診断薬については「肺癌患者におけるPD-L1検査の手引き⁴⁾」を参照する。
本剤のT細胞活性化作用により、 過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態 (irAE) が現れることがあり、以下が推奨される。
1) 中外製薬株式会社. テセントリク®点滴静注電子添文情報 2025年9月改訂 第10版.
2) 中外製薬株式会社. テセントリク®︎適正使用ガイド 2025年9月改訂.
最終更新日 : 2025年10月20日
監修・作図 : HOKUTO編集部専門医
テセントリク®点滴静注 (アテゾリズマブ)
【1コース】21日
【催吐性】 軽度催吐性
【FN発症】低リスク

1回1200mgを60分かけて3週間ごとに点滴静注し、 初回投与の忍容性が良好であれば2回目以降は投与時間を30分まで短縮できる。
2025年9月19日、 1回1680mgを4週間ごとに点滴静注する用法・用量が追加承認された。
👨⚕️q4wの追加承認により、 単剤療法の利便性が向上した。 一方で、 併用療法においてはq4w投与が未承認である点に留意が必要である。

SP142を用いたPD-L1免疫染色でTC1もしくはIC1以上 (PD-L1発現あり相当)、 PS 0-1の切除不能な進行・再発NSCLC患者を対象として、 アテゾリズマブ単剤療法とプラチナ製剤併用療法を比較した国際共同第Ⅲ相臨床試験。 PD-L1別によるヒエラルキー解析が用いられ、TC≧1% (PD-L1高発現相当) の患者205人を対象とした解析において有効性が証明された。
【有効性】同サブグループ
- mOS : 20.2ヵ月 [主要評価項目]
- mPFS : 8.1ヵ月
- ORR : 38.3%
【安全性】主な副作用 (5%以上)
- 173例 (60.5%) に副作用が認められた
- 疲労22例 (7.7%)
- 無力症21例 (7.3%)
- 悪心20例 (7.0%)
- 食欲減退20例 (7.0%)
- 甲状腺機能低下症19例 (6.6%)
- 発疹19例 (6.6%)
- ALT増加18例 (6.3%)
- 下痢17例 (5.9%)
プラチナ併用療法の治療歴を有するPS0~1の切除不能な進行・再発NSCLC患者を対象として、 アテゾリズマブ単剤療法とドセタキセル単剤療法を比較した国際共同第Ⅲ相臨床試験 [本剤群613例、 ドセタキセル群612例]
【有効性】
- mOS : 13.8ヵ月 [主要評価項目]
- mPFS : 2.8ヵ月
- ORR : 14.0%
【安全性】主な副作用 (5%以上)
- 390例 (64.0%) に副作用が認められた
- 疲労87例 (14.3%)
- 悪心53例 (8.7%)
- 食欲減退52例 (8.5%)
- 無力症51例 (8.4%)
- 発熱49例 (8.0%)
- 下痢47例 (7.7%)
- 発疹42例 (6.9%)
- そう痒症38例 (6.2%)
PD-L1の発現頻度により効果に差がある
コンパニオン診断薬については「肺癌患者におけるPD-L1検査の手引き⁴⁾」を参照する。
本剤のT細胞活性化作用により、 過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態 (irAE) が現れることがあり、以下が推奨される。
1) 中外製薬株式会社. テセントリク®点滴静注電子添文情報 2025年9月改訂 第10版.
2) 中外製薬株式会社. テセントリク®︎適正使用ガイド 2025年9月改訂.
最終更新日 : 2025年10月20日
監修・作図 : HOKUTO編集部専門医
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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