アキシチニブ (インライタ®)
電子添文¹⁾の用法および用量
10mg/日で2週間連続投与し、 忍容性が認められる場合、14mg/日に増量可。 更に連続2週間投与して忍容性が認められる場合、 20mg/日に増量可。 副作用がみられ減量して継続する場合、 症状や重症度等に応じて、 6mg/日、 または4mg/日に減量。
AXIS試験³⁾で、 1剤の血管新生阻害薬治療後において、 ソラフェニブとの比較でPFSの改善を示した。 1日2回5mg内服 (1日10mg) から開始し、 高血圧や蛋白尿などの有害事象の出現がなければ漸増し最大1日2回10mg (1日20mg) 内服まで増量することが可能なレジメンである。
血中濃度半減期が短いため、 自覚する非血液毒性の有害事象コントロールで休薬する場合は1-2日で十分なことも多い。
適正使用ガイド²⁾の基準
適正使用ガイド²⁾の基準
初回基準量と増量および減量レベル
忍容性が認められる場合、 1段階増量
連続2週間投与して忍容性が認められる場合、 2段階増量
進行腎細胞癌患者の2次治療において、 アキシチニブの効果を、 ソラフェニブを対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験AXISの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) に対する有益性が示された。
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
PFS中央値
全患者
HR 0.656 (95%CI 0.552-0.779)、p<0.0001
サイトカイン製剤治療歴がある患者
HR 0.505 (95%CI 0.373-0.684)、p<0.0001
スニチニブ治療歴のある患者
HR 0.719 (95%CI 0.572-0.903)、p=0.0022
ベバシズマブ+インターフェロンα治療歴のある患者と、 テムシロリムス治療歴がある患者では、 両群のPFSに差は認められなかった。
PFSのサブグループ解析
年齢、 性別、 Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) のリスク分類、 および地域に基づくサブグループ解析では、 アキシチニブの一貫した優位性が示された。
ORR
p=0.0001
奏効期間 中央値
OS中央値
HR 0.969 (95%CI 0.800-1.174)、p=0.3744
症状悪化までの期間
FKSI15項目で評価
HR 0.829 (95%CI 0.701-0.981)、p=0.014
FKSI-DRSで評価
HR 0.838 (95%CI 0.707-0.993)、p=0.0203
最終更新日 : 2024年11月25日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
電子添文¹⁾の用法および用量
10mg/日で2週間連続投与し、 忍容性が認められる場合、14mg/日に増量可。 更に連続2週間投与して忍容性が認められる場合、 20mg/日に増量可。 副作用がみられ減量して継続する場合、 症状や重症度等に応じて、 6mg/日、 または4mg/日に減量。
AXIS試験³⁾で、 1剤の血管新生阻害薬治療後において、 ソラフェニブとの比較でPFSの改善を示した。 1日2回5mg内服 (1日10mg) から開始し、 高血圧や蛋白尿などの有害事象の出現がなければ漸増し最大1日2回10mg (1日20mg) 内服まで増量することが可能なレジメンである。
血中濃度半減期が短いため、 自覚する非血液毒性の有害事象コントロールで休薬する場合は1-2日で十分なことも多い。
適正使用ガイド²⁾の基準
適正使用ガイド²⁾の基準
初回基準量と増量および減量レベル
忍容性が認められる場合、 1段階増量
連続2週間投与して忍容性が認められる場合、 2段階増量
進行腎細胞癌患者の2次治療において、 アキシチニブの効果を、 ソラフェニブを対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験AXISの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) に対する有益性が示された。
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
PFS中央値
全患者
HR 0.656 (95%CI 0.552-0.779)、p<0.0001
サイトカイン製剤治療歴がある患者
HR 0.505 (95%CI 0.373-0.684)、p<0.0001
スニチニブ治療歴のある患者
HR 0.719 (95%CI 0.572-0.903)、p=0.0022
ベバシズマブ+インターフェロンα治療歴のある患者と、 テムシロリムス治療歴がある患者では、 両群のPFSに差は認められなかった。
PFSのサブグループ解析
年齢、 性別、 Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) のリスク分類、 および地域に基づくサブグループ解析では、 アキシチニブの一貫した優位性が示された。
ORR
p=0.0001
奏効期間 中央値
OS中央値
HR 0.969 (95%CI 0.800-1.174)、p=0.3744
症状悪化までの期間
FKSI15項目で評価
HR 0.829 (95%CI 0.701-0.981)、p=0.014
FKSI-DRSで評価
HR 0.838 (95%CI 0.707-0.993)、p=0.0203
最終更新日 : 2024年11月25日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
あなたは医師もしくは医療関係者ですか?
HOKUTOへようこそ。当サイトでは、医師の方を対象に株式会社HOKUTOの臨床支援コンテンツを提供しています。