概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

- ラステット® (添付文書)

- イホマイド® (添付文書)

- ランダ® (添付文書)

投与スケジュール

21日間1サイクルとし、 通常4サイクル施行
エトポシドは添付文書において「胚細胞腫瘍に対しては、 確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い、 1日量100mg/m²を5日間連続点滴静注し、 16日間休薬」 と記載あり
監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

特徴と注意点

進行期胚細胞腫瘍患者で、 BEP4サイクルとVIP4サイクルを比較した臨床試験¹⁾

G-CSFが使用可能となってからは、 両群にG-CSF製剤を併用し、 BEP療法ではブレオマイシンの投与日を回避しDay 7, 9-14, 16-17に、 VIP療法ではDay 7-16に5μg/kg皮下注が連日投与された。

BEP療法とVIP療法の2年生存割合は71%と74% (p=0.78)、 奏効割合 (完全奏効+手術で無病達成+部分奏効後2年無再発と定義) は60%と63% であり効果は同等と評価された。

副作用プロファイルは、 BEP療法と比べてVIP療法で血液毒性が強い (Grade 4は34%と60%)。

肺毒性はBEP療法で7例、 VIP療法で6例で認められ同等であったが、 VIP療法群では好中球減少にともなう肺毒性もあることを考慮すると、 ブレオマイシンの肺毒性を回避すべき症例において、 十分な骨髄サポートのもとVIP療法を選択することは合理的と考えられる。

🔢IGCCCリスク分類

主な有害事象

主な有害事象 (≧Grade3) を一部引用¹⁾

- 悪心/嘔吐 12.0%

- 感染 7.7%

- 出血 2.2%

- 神経系 9.9%

- 呼吸器系 6.9%

- 泌尿器系 4.4%

- 肝臓 3.6%

- 血液系 90.3%

出典

1) Cisplatin, etoposide and either bleomycin or ifosfamide in the treatment of disseminated germ cell tumors: final analysis of an intergroup trial. Cancer. 2003 Apr 15;97(8):1869-75. PMID: 12673712

最終更新日 : 2025年3月4日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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投与スケジュール

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監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

特徴と注意点

進行期胚細胞腫瘍患者で、 BEP4サイクルとVIP4サイクルを比較した臨床試験¹⁾

G-CSFが使用可能となってからは、 両群にG-CSF製剤を併用し、 BEP療法ではブレオマイシンの投与日を回避しDay 7, 9-14, 16-17に、 VIP療法ではDay 7-16に5μg/kg皮下注が連日投与された。

BEP療法とVIP療法の2年生存割合は71%と74% (p=0.78)、 奏効割合 (完全奏効+手術で無病達成+部分奏効後2年無再発と定義) は60%と63% であり効果は同等と評価された。

副作用プロファイルは、 BEP療法と比べてVIP療法で血液毒性が強い (Grade 4は34%と60%)。

肺毒性はBEP療法で7例、 VIP療法で6例で認められ同等であったが、 VIP療法群では好中球減少にともなう肺毒性もあることを考慮すると、 ブレオマイシンの肺毒性を回避すべき症例において、 十分な骨髄サポートのもとVIP療法を選択することは合理的と考えられる。

🔢IGCCCリスク分類

主な有害事象

主な有害事象 (≧Grade3) を一部引用¹⁾

- 悪心/嘔吐 12.0%

- 感染 7.7%

- 出血 2.2%

- 神経系 9.9%

- 呼吸器系 6.9%

- 泌尿器系 4.4%

- 肝臓 3.6%

- 血液系 90.3%

出典

1) Cisplatin, etoposide and either bleomycin or ifosfamide in the treatment of disseminated germ cell tumors: final analysis of an intergroup trial. Cancer. 2003 Apr 15;97(8):1869-75. PMID: 12673712

最終更新日 : 2025年3月4日
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がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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