ゲムシタビン+シスプラチン+ニボルマブ
- ジェムザール®など (添付文書³⁾/適正使用情報⁴⁾*)
CheckMate 901試験のプロトコル⁷⁾
ニボルマブ360mgとシスプラチン70mg/m²をDay1に、 ゲムシタビン1000mg/m²をDay1,8に投与、 3週サイクルで最大6サイクル実施。
※先にニボルマブを30分以上かけて点滴静注し、 投与完了後、 30分以上間隔をあけて化学療法を実施。
その後、 ニボルマブ480mgを4週毎の単独維持療法に移行し、 最長2年間投与する。
CheckMate 901試験の結果、 CCr≧60ml/minで、 周術期化学療法終了から12ヵ月以上経過し、 局所進行/転移性尿路上皮癌であれば、 GC療法単独 (GEM+CDDP) より本レジメンの方が、 PFS、 OSともに優れていた⁷⁾。
今後、 EV+Pembrolizumabと同様、 1次治療の重要なオプションとなり、 特にEVの皮疹や神経障害、 高血糖などを憂慮する場合に本レジメンが勧められる可能性がある (2024年12月6日の二部会で承認了承、 今後正式承認見込み)。
N Engl J Med. 2023;389(19):1778-89.⁷⁾
未治療の切除不能または転移性尿路上皮癌患者を対象に、 GC療法とニボルマブの併用療法の有効性および安全性について、 GC単独療法を対照として比較検討した第Ⅲ相ランダム化比較試験。 主要評価項目は、 全生存期間 (OS) と無増悪生存期間 (PFS) であった。 (対象は608例でGC+Nivo群 304例、GC療法群 304例)
有効性|GC+Nivo群
- mOS : 21.7ヵ月 (95%CI 18.6-26.4ヵ月)
- OS率 : 12ヵ月 70.2% → 24ヵ月 46.9%
- mPFS : 7.9ヵ月 (95%CI 7.6-9.5ヵ月)
- PFS率 : 12ヵ月 34.2% → 24ヵ月 23.5%
- ORR : 57.6% (95%CI 51.8–63.2%)
安全性|AE発現
- ≧Grade3の治療関連AE、 免疫関連AE
GC+Nivo群 : 61.8%、 6.6%
GC療法群 : 51.7%、 0%
1) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®電子添文 (2024年12月改訂第22版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
2) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®適正使用ガイド (2024年12月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
3) 日本イーライリリー. ジェムザール®電子添文 (2024年12月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
4) 日本イーライリリー. ジェムザール®適正使用ガイド (2024年6月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
5) 日本化薬. ランダ®電子添文 (2024年12月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
6) 日本化薬. ランダ®安全性情報 (2021年6月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
最終更新 : 2025年1月24日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
- ジェムザール®など (添付文書³⁾/適正使用情報⁴⁾*)
CheckMate 901試験のプロトコル⁷⁾
ニボルマブ360mgとシスプラチン70mg/m²をDay1に、 ゲムシタビン1000mg/m²をDay1,8に投与、 3週サイクルで最大6サイクル実施。
※先にニボルマブを30分以上かけて点滴静注し、 投与完了後、 30分以上間隔をあけて化学療法を実施。
その後、 ニボルマブ480mgを4週毎の単独維持療法に移行し、 最長2年間投与する。
CheckMate 901試験の結果、 CCr≧60ml/minで、 周術期化学療法終了から12ヵ月以上経過し、 局所進行/転移性尿路上皮癌であれば、 GC療法単独 (GEM+CDDP) より本レジメンの方が、 PFS、 OSともに優れていた⁷⁾。
今後、 EV+Pembrolizumabと同様、 1次治療の重要なオプションとなり、 特にEVの皮疹や神経障害、 高血糖などを憂慮する場合に本レジメンが勧められる可能性がある (2024年12月6日の二部会で承認了承、 今後正式承認見込み)。
N Engl J Med. 2023;389(19):1778-89.⁷⁾
未治療の切除不能または転移性尿路上皮癌患者を対象に、 GC療法とニボルマブの併用療法の有効性および安全性について、 GC単独療法を対照として比較検討した第Ⅲ相ランダム化比較試験。 主要評価項目は、 全生存期間 (OS) と無増悪生存期間 (PFS) であった。 (対象は608例でGC+Nivo群 304例、GC療法群 304例)
有効性|GC+Nivo群
- mOS : 21.7ヵ月 (95%CI 18.6-26.4ヵ月)
- OS率 : 12ヵ月 70.2% → 24ヵ月 46.9%
- mPFS : 7.9ヵ月 (95%CI 7.6-9.5ヵ月)
- PFS率 : 12ヵ月 34.2% → 24ヵ月 23.5%
- ORR : 57.6% (95%CI 51.8–63.2%)
安全性|AE発現
- ≧Grade3の治療関連AE、 免疫関連AE
GC+Nivo群 : 61.8%、 6.6%
GC療法群 : 51.7%、 0%
1) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®電子添文 (2024年12月改訂第22版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
2) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®適正使用ガイド (2024年12月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
3) 日本イーライリリー. ジェムザール®電子添文 (2024年12月改訂 第2版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
4) 日本イーライリリー. ジェムザール®適正使用ガイド (2024年6月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
5) 日本化薬. ランダ®電子添文 (2024年12月改訂 第3版) [最終閲覧 : 2025/1/24]
6) 日本化薬. ランダ®安全性情報 (2021年6月作成) [最終閲覧 : 2025/1/24]
最終更新 : 2025年1月24日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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