イピリムマブ (ヤーボイ®) + ニボルマブ (オプジーボ®)
❶ IPI+Nivo併用期間 (1~4サイクル目)
ニボルマブ3mg/kgおよびイピリムマブ1mg/kgを3週間間隔 (1サイクル)で計4回投与
❷ Nivo単独療法期間 (5サイクル目以降)
IPI+Nivo併用4サイクル終了後いずれか選択
本レジメンは、 IMDC分類で中リスク~高リスク (Intermadiate~Poor) 症例に対し効果が認められ、 保険適応の対象となっている。
1次治療の免疫併用療法の中で、最もDuration of responseが長いレジメンである。 一方、 奏効せず初回効果判定でPDとなる症例は20%ほど存在し、 他レジメンに比べると注意が必要となる。
⁴⁾ N Engl J Med. 2018;378(14):1277-90.
⁵⁾ Ann Oncol. 2024;35(11):1026-38. *8年追跡
未治療の進行または転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者を対象に、 イピリムマブとニボルマブの併用療法をスニチニブと比較評価した無作為化非盲検第Ⅲ相臨床試験 (併用療法群550例 vs スニチニブ群546例)。 主要評価項目は、 IMDC分類Intermediate/Poor患者集団 (患者の約75%) におけるOS、 PFS、 ORRであった。
有効性|IPI+Nivo療法群⁵⁾
- mOS : 46.7ヵ月
- 90ヵ月OS:32.9%
- mPFS : 12.4ヵ月
- ORR : 42%
安全性|主な有害事象(カッコ内 Grade3-4)⁴⁾
- 血小板減少症0.4% (0%)
- 倦怠感 36.9% (4.2%)
- 下痢 26.5% (3.8%)
- 嘔気 19.9% (1.5%)
- 食欲低下 13.7% (1.3%)
- 嘔吐 10.8% (0.7%)
- 貧血 6.2% (0.4%)
- 口内炎 4.2% (0%)
- 消化不良 2.7% (0%)
- 粘膜炎症 2.4% (0%)
- 高血圧 2.2% (0.7%)
- 手掌・足底発赤知覚不全症候群 0.9% (0%)
CheckMate-214試験⁴⁾のプロトコル
参考: KPS (Karnofsky Performance Scale)
CheckMate-214試験⁴⁾のプロトコル
● 局所療法に反応しないGrade2のぶどう膜炎、 眼痛、 視力低下が治療期間内にGrade1に改善しない、 または全身療法が必要となった場合
● ≧Grade3の皮膚以外の有害事象が7日以上継続 (Grade3の眼炎、 肺炎、 気管支痙攣、 下痢、 大腸炎、 神経毒性、 および過敏症反応は期間にかかわらず中止)
● ASTまたはALTが正常値の>8倍、 T-bilが正常値>5倍、 ASTまたはALTが正常値の>3倍かつT-bilが正常値>2倍
● Grade4の臨床検査値異常 (症状のないGrade4のアミラーゼまたはリパーゼ上昇は除く)
更新日 : 2024年12月11日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
❶ IPI+Nivo併用期間 (1~4サイクル目)
ニボルマブ3mg/kgおよびイピリムマブ1mg/kgを3週間間隔 (1サイクル)で計4回投与
❷ Nivo単独療法期間 (5サイクル目以降)
IPI+Nivo併用4サイクル終了後いずれか選択
本レジメンは、 IMDC分類で中リスク~高リスク (Intermadiate~Poor) 症例に対し効果が認められ、 保険適応の対象となっている。
1次治療の免疫併用療法の中で、最もDuration of responseが長いレジメンである。 一方、 奏効せず初回効果判定でPDとなる症例は20%ほど存在し、 他レジメンに比べると注意が必要となる。
⁴⁾ N Engl J Med. 2018;378(14):1277-90.
⁵⁾ Ann Oncol. 2024;35(11):1026-38. *8年追跡
未治療の進行または転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者を対象に、 イピリムマブとニボルマブの併用療法をスニチニブと比較評価した無作為化非盲検第Ⅲ相臨床試験 (併用療法群550例 vs スニチニブ群546例)。 主要評価項目は、 IMDC分類Intermediate/Poor患者集団 (患者の約75%) におけるOS、 PFS、 ORRであった。
有効性|IPI+Nivo療法群⁵⁾
- mOS : 46.7ヵ月
- 90ヵ月OS:32.9%
- mPFS : 12.4ヵ月
- ORR : 42%
安全性|主な有害事象(カッコ内 Grade3-4)⁴⁾
- 血小板減少症0.4% (0%)
- 倦怠感 36.9% (4.2%)
- 下痢 26.5% (3.8%)
- 嘔気 19.9% (1.5%)
- 食欲低下 13.7% (1.3%)
- 嘔吐 10.8% (0.7%)
- 貧血 6.2% (0.4%)
- 口内炎 4.2% (0%)
- 消化不良 2.7% (0%)
- 粘膜炎症 2.4% (0%)
- 高血圧 2.2% (0.7%)
- 手掌・足底発赤知覚不全症候群 0.9% (0%)
CheckMate-214試験⁴⁾のプロトコル
参考: KPS (Karnofsky Performance Scale)
CheckMate-214試験⁴⁾のプロトコル
● 局所療法に反応しないGrade2のぶどう膜炎、 眼痛、 視力低下が治療期間内にGrade1に改善しない、 または全身療法が必要となった場合
● ≧Grade3の皮膚以外の有害事象が7日以上継続 (Grade3の眼炎、 肺炎、 気管支痙攣、 下痢、 大腸炎、 神経毒性、 および過敏症反応は期間にかかわらず中止)
● ASTまたはALTが正常値の>8倍、 T-bilが正常値>5倍、 ASTまたはALTが正常値の>3倍かつT-bilが正常値>2倍
● Grade4の臨床検査値異常 (症状のないGrade4のアミラーゼまたはリパーゼ上昇は除く)
更新日 : 2024年12月11日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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