S-1 +ドセタキセル
Br J Dermatol. 2021;185(2):458-60.
2週間サイクルで、 S-1 80mg/m²をDay1-14、 Docetaxel 40mg/m²をDay1に投与する
現在、 薬物療法を必要とする根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して保険適用のある薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
ニボルマブの登場までに様々な化学療法が報告されてきているが、 S-1+Docetaxelは治療ラインに関わらず高い奏効率が期待できるレジメンであると報告されている。
実臨床においては、 投薬前に必ずバイタルサイン、 臨床所見、 血液学的検査等の確認を行い、 症状を有するGrade 2以上もしくはGrade 3以上の有害事象を発現していることが確認された場合は休薬する。
有効性については、 2021年に報告された12例のケースシリーズ¹⁾において、 奏効率が91.7%、 無増悪生存期間中央値が13.5ヵ月、 全生存期間中央値が27.7ヵ月であったと報告されている。
安全性については、 同報告¹⁾においてGrade 3/4の有害事象が75%に生じ、 その内訳は白血球減少、 好中球減少、 リンパ球減少、 下痢、 発熱性好中球減少症と骨髄抑制および消化器症状の頻度が高いことが報告されている。 過去の報告でも、 G-CSF投与などにより対処が可能で、 治療関連死に至った報告はない。
最終更新日 : 2024年9月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 緒方大先生
Br J Dermatol. 2021;185(2):458-60.
2週間サイクルで、 S-1 80mg/m²をDay1-14、 Docetaxel 40mg/m²をDay1に投与する
現在、 薬物療法を必要とする根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して保険適用のある薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
ニボルマブの登場までに様々な化学療法が報告されてきているが、 S-1+Docetaxelは治療ラインに関わらず高い奏効率が期待できるレジメンであると報告されている。
実臨床においては、 投薬前に必ずバイタルサイン、 臨床所見、 血液学的検査等の確認を行い、 症状を有するGrade 2以上もしくはGrade 3以上の有害事象を発現していることが確認された場合は休薬する。
有効性については、 2021年に報告された12例のケースシリーズ¹⁾において、 奏効率が91.7%、 無増悪生存期間中央値が13.5ヵ月、 全生存期間中央値が27.7ヵ月であったと報告されている。
安全性については、 同報告¹⁾においてGrade 3/4の有害事象が75%に生じ、 その内訳は白血球減少、 好中球減少、 リンパ球減少、 下痢、 発熱性好中球減少症と骨髄抑制および消化器症状の頻度が高いことが報告されている。 過去の報告でも、 G-CSF投与などにより対処が可能で、 治療関連死に至った報告はない。
最終更新日 : 2024年9月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 緒方大先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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