医学部受験は近年、 競争が激化の一途を辿り、 国公立大学、 私立大学ともに偏差値65がボーダーラインの目安となっています。 今回は、 各大学における現役・浪人生の合格者の割合などをご紹介します。
まずは、 国公立大学をみてみましょう【図表1】。 2024年度医学部受験における合格者の5~6割が現役生で、 1浪生を合わせると合格者の8割を超えているようです。
この傾向は長年続いており、 国公立大学を目指す受験生にとって、 1浪目までが合否を左右する重要な時期といえます。 現役合格を強く志向する覚悟がなければ、 国公立大学医学部合格は難しいと考えられます。
大学別でみると、 現役合格率が最も高いのは筑波大学 (80.5%) で、 唯一8割を超えています (非公表の大学を除く)。
一方、 私立大学は異なる傾向があります。 現役合格率が5割を超える大学は少数で、 多くの大学で現役合格率はおおむね20~30%にとどまっています【図表2】。
ただし、 慶應義塾大学、 順天堂大学、 東京慈恵会医科大学、 日本医科大学といった難関私立大学医学部では、 現役合格率が5~7割と高くなっています。 国公立大学医学部を志望する現役生が、 併願する傾向が強いためです。
なぜ、 私立大学の現役合格率が低いのでしょうか。
多くの高校では一部の地域を除き、 地元の国公立大学への現役合格を想定した授業を展開しています。 国公立大学の入試問題、 特に英語は学部・学科共通問題である場合が多く、 医学部受験生の学力レベルに特化した出題は行われません。
数学や理科も理系共通問題となるケースが多く、 文部科学省認可の教科書に基づいた標準的な内容で構成されていると言えるでしょう。
対して、 私立大学医学部は大半の大学が医学科独自の入試問題を作成しています。 他学部との学力レベル差を考慮したものであり、 大学ごとの教育方針や求める学生像が入試問題に反映される傾向が、 国公立大学よりも顕著に現れます。
つまり、 浪人する場合、 国公立大学対策を中心とした授業構成となる一般的な予備校に通うと、 私立大学医学部を目指す受験生にとっては決して十分な内容ではありません。
実際、医学部受験は非常に競争率が高く、 国公立と私立で合格者の傾向が異なります。 少しでも早く志望校を決定して受験対策を開始する必要があります。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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