ドセタキセル (タキソテール®)
タキソテール® (添付文書¹⁾)
多施設共同後ろ向き試験のプロトコル²⁾
Grade3~4の主な有害事象
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して有効な治療法は確立しておらず、 これまでに様々な化学療法が報告されてきている。 なかでも最も報告数が多く、 まとまったケースシリーズとして一定の治療成績を評価できるレジメンがドセタキセル療法である。
しかし、 薬物療法を必要とする根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して保険適用のある薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
実臨床においては、 投薬前に必ずバイタルサイン、 臨床所見、 血液学的検査等の確認を行い、 症状を有するGrade2以上もしくはGrade3以上の有害事象を発現していることが確認された場合は休薬する。
有効性については、 これまでの複数のケースシリーズ報告において、 奏効率が32~47.1%、 生存期間中央値が16.6~26.4ヵ月であったと報告されている。
安全性については骨髄抑制の頻度が比較的高いことが過去の報告では共通しているが、 G-CSF投与などにより対処が可能で、 治療関連死に至った報告はない。
また、 間質性肺炎の報告があるため、 既往や合併症を有する場合は適応を検討する必要がある。
最終更新日 : 2024年8月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 緒方大先生
タキソテール® (添付文書¹⁾)
多施設共同後ろ向き試験のプロトコル²⁾
Grade3~4の主な有害事象
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して有効な治療法は確立しておらず、 これまでに様々な化学療法が報告されてきている。 なかでも最も報告数が多く、 まとまったケースシリーズとして一定の治療成績を評価できるレジメンがドセタキセル療法である。
しかし、 薬物療法を必要とする根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対して保険適用のある薬剤は2024年2月9日に効能効果が追加された二ボルマブのみである。
実臨床においては、 投薬前に必ずバイタルサイン、 臨床所見、 血液学的検査等の確認を行い、 症状を有するGrade2以上もしくはGrade3以上の有害事象を発現していることが確認された場合は休薬する。
有効性については、 これまでの複数のケースシリーズ報告において、 奏効率が32~47.1%、 生存期間中央値が16.6~26.4ヵ月であったと報告されている。
安全性については骨髄抑制の頻度が比較的高いことが過去の報告では共通しているが、 G-CSF投与などにより対処が可能で、 治療関連死に至った報告はない。
また、 間質性肺炎の報告があるため、 既往や合併症を有する場合は適応を検討する必要がある。
最終更新日 : 2024年8月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 緒方大先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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