シスプラチン+エピルビシン+パクリタキセル
- エピルビシン® (添付文書¹⁾)
- タキソール® (添付文書⁴⁾)
後ろ向き研究⁵⁾のプロトコル
シスプラチン30mg/m²、 エピルビシン50mg/m²、 パクリタキセル120mg/m²を毎週投与する。
元の投与法では血液毒性が高頻度に見られるため、 G-CSFを投与することが規定されている。
本邦の5例をまとめた報告では血液毒性により3例が減量されており、 投与間隔も2週毎の投与が1例、 3週毎の投与が1例、 2週連続投与2週休薬が2例と間隔を調整した投与となっている。
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対する2次治療以降に選択される。 根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対しては、 様々な化学療法が報告されているが各レジメンを比較する試験は無く、 保険適用となっている薬剤はニボルマブのみである。
Weekly PET療法は乳癌に対するレジメンとして有効性が報告され⁶⁾、 乳房外パジェット病にも有効であった症例が報告された⁵⁾。 乳房外パジェット病に対して保険適用外であることや報告数が少ないこと、 ドセタキセル療法が広く普及したことから、 ニボルマブやドセタキセルに対して不応、 不耐となった場合に選択されることがある。
5例をまとめた本邦の後ろ向き観察研究⁶⁾ではCR0%、 PR80%、 SD0%、 PD20%、 PFS中央値8ヵ月、 OS中央値20.1ヵ月と報告されている。 Grade 3以上の有害事象は血液毒性が80%で見られ、 好中球数減少80% (Grade 3 : 60%, Grade 4 : 20%)、 血小板数減少Grade 4が20%であった。 血液毒性以外のGrade 3以上の有害事象や治療関連死は無かったと報告されている。
アンスラサイクリン系とタキサン系を含むレジメンであり、 乳房外パジェット病にも有効な可能性はあるが、 報告された症例数が少なく症例の蓄積が必要である。
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年8月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 中野英司先生
- エピルビシン® (添付文書¹⁾)
- タキソール® (添付文書⁴⁾)
後ろ向き研究⁵⁾のプロトコル
シスプラチン30mg/m²、 エピルビシン50mg/m²、 パクリタキセル120mg/m²を毎週投与する。
元の投与法では血液毒性が高頻度に見られるため、 G-CSFを投与することが規定されている。
本邦の5例をまとめた報告では血液毒性により3例が減量されており、 投与間隔も2週毎の投与が1例、 3週毎の投与が1例、 2週連続投与2週休薬が2例と間隔を調整した投与となっている。
根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対する2次治療以降に選択される。 根治切除不能な進行・再発の乳房外パジェット病に対しては、 様々な化学療法が報告されているが各レジメンを比較する試験は無く、 保険適用となっている薬剤はニボルマブのみである。
Weekly PET療法は乳癌に対するレジメンとして有効性が報告され⁶⁾、 乳房外パジェット病にも有効であった症例が報告された⁵⁾。 乳房外パジェット病に対して保険適用外であることや報告数が少ないこと、 ドセタキセル療法が広く普及したことから、 ニボルマブやドセタキセルに対して不応、 不耐となった場合に選択されることがある。
5例をまとめた本邦の後ろ向き観察研究⁶⁾ではCR0%、 PR80%、 SD0%、 PD20%、 PFS中央値8ヵ月、 OS中央値20.1ヵ月と報告されている。 Grade 3以上の有害事象は血液毒性が80%で見られ、 好中球数減少80% (Grade 3 : 60%, Grade 4 : 20%)、 血小板数減少Grade 4が20%であった。 血液毒性以外のGrade 3以上の有害事象や治療関連死は無かったと報告されている。
アンスラサイクリン系とタキサン系を含むレジメンであり、 乳房外パジェット病にも有効な可能性はあるが、 報告された症例数が少なく症例の蓄積が必要である。
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年8月25日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 中野英司先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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