ペムブロリズマブ (キイトルーダ®)
電子添文¹⁾の用法および用量
▼1回200mgを3週間間隔の場合
▼1回400mgを6週間間隔の場合
※術後補助療法の場合、 投与期間は12ヵ月間
KEYNOTE-002試験³⁾のプロトコル
電子添文¹⁾の基準
主な有害事象 2mg/kg投与 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象 10mg/kg投与 (カッコ内はGrade3~4)
化学療法未治療及び既治療の根治切除不能なⅢ/Ⅳ期又は再発の悪性黒色腫患者に用いられる。
1回200mgを3週間間隔または1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。 減量基準はなく、 ホルモン補充療法でコントロール可能な内分泌関連の免疫関連有害事象を除き、 Grade3以上またはGradeに関わらず致死的になり得る場合には中止する。
📊 国内第Ⅰb相試験 (KEYNOTE-041試験)⁴⁾
化学療法歴のないまたはイピリムマブを含まない2レジメンまでの化学療法歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者42例 (有効性解析対象37例) を対象に、 ペムブロリズマブ2mg/kg 3週間間隔 (Q3W) 投与の有効性および安全性が検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目である奏効率 [RECIST ガイドライン 1.1 版に基づく中央判定による完全奏効 (CR) または部分奏効 (PR) ] は、 24% (95%CI : 12~41) であった。 なお、 事前に設定した閾値は10%であった。
📊 海外第Ⅱ相試験 (KEYNOTE-002試験)³⁾
イピリムマブによる治療歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者を対象に、 ペムブロリズマブ2mg/kg Q3W投与および10mg/kg Q3W投与の有効性及び安全性が、 化学療法 (ダカルバジ ン、 テモゾロミド、 カルボプラチン、 パクリタキセルまたはカルボプラチン+パクリタキセル) を対照として検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目は全生存期間 (OS) 及び無増悪生存期間 (PFS) とされ、 ペムブロリズマブは化学療法と比較して、 PFSを有意に延長した。
📊海外第Ⅲ相試験 (KEYNOTE-006試験)⁵⁾
イピリムマブによる治療歴のないまたはイピリムマブを含まない1レジメンまでの化学療法歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者を対象に、 ペムブロリズマブ10mg/kg Q3W投与および10mg/kg 2週間間隔 (Q2W) 投与の有効性及び安全性が、 イピリムマブを対照として検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目はOSおよびPFSとされ、 ペムブロリズマブはイピリムマブと比較して、 OSおよびPFSを有意に延長した。
国内第Ⅰb相試験 (KEYNOTE-041試験)⁴⁾で有害事象は、 41/42例 (97.6%) に認められ、 治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、 34/42例 (81.0%) に認められた。 発現率が5%以上の副作用は内分泌障害 甲状腺機能低下症4例 (9.5%)、 胃腸障害・下痢 3例 (7.1%)、 倦怠感5例 (11.9%)、 AST増加3例 (7.1%)、 好酸球数増加3例(7.1%)、 皮膚および皮下組織障害 そう痒症6例 (14.3%)、 斑状丘疹状皮疹6例 (14.3%)、 尋常性白斑3例 (7.1%) であった。 なお、 5%未満で重要なものとして間質性肺疾患1例 (2.4%)、 大腸炎・重度の下痢は2例 (4.8%) 下垂体機能障害2例 (4.8%)、 infusion reaction1例 (2.4%) 及びぶどう膜炎1例 (2.4%) が認められた。
主な副作用のマネジメントについての注意事項はNivolumabと同様である。
1) MSD株式会社. キイトルーダ®電子添文 (2024年1月改訂 第17版) [最終閲覧 : 2024/03/06]
2) MSD株式会社. キイトルーダ®適正使用ガイド (2023年12月改訂) [最終閲覧 : 2024/03/06]
最終更新日 : 2024年6月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科長 山崎直也先生
電子添文¹⁾の用法および用量
▼1回200mgを3週間間隔の場合
▼1回400mgを6週間間隔の場合
※術後補助療法の場合、 投与期間は12ヵ月間
KEYNOTE-002試験³⁾のプロトコル
電子添文¹⁾の基準
主な有害事象 2mg/kg投与 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象 10mg/kg投与 (カッコ内はGrade3~4)
化学療法未治療及び既治療の根治切除不能なⅢ/Ⅳ期又は再発の悪性黒色腫患者に用いられる。
1回200mgを3週間間隔または1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。 減量基準はなく、 ホルモン補充療法でコントロール可能な内分泌関連の免疫関連有害事象を除き、 Grade3以上またはGradeに関わらず致死的になり得る場合には中止する。
📊 国内第Ⅰb相試験 (KEYNOTE-041試験)⁴⁾
化学療法歴のないまたはイピリムマブを含まない2レジメンまでの化学療法歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者42例 (有効性解析対象37例) を対象に、 ペムブロリズマブ2mg/kg 3週間間隔 (Q3W) 投与の有効性および安全性が検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目である奏効率 [RECIST ガイドライン 1.1 版に基づく中央判定による完全奏効 (CR) または部分奏効 (PR) ] は、 24% (95%CI : 12~41) であった。 なお、 事前に設定した閾値は10%であった。
📊 海外第Ⅱ相試験 (KEYNOTE-002試験)³⁾
イピリムマブによる治療歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者を対象に、 ペムブロリズマブ2mg/kg Q3W投与および10mg/kg Q3W投与の有効性及び安全性が、 化学療法 (ダカルバジ ン、 テモゾロミド、 カルボプラチン、 パクリタキセルまたはカルボプラチン+パクリタキセル) を対照として検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目は全生存期間 (OS) 及び無増悪生存期間 (PFS) とされ、 ペムブロリズマブは化学療法と比較して、 PFSを有意に延長した。
📊海外第Ⅲ相試験 (KEYNOTE-006試験)⁵⁾
イピリムマブによる治療歴のないまたはイピリムマブを含まない1レジメンまでの化学療法歴を有する根治切除不能な悪性黒色腫患者を対象に、 ペムブロリズマブ10mg/kg Q3W投与および10mg/kg 2週間間隔 (Q2W) 投与の有効性及び安全性が、 イピリムマブを対照として検討された。 なお、 画像評価で疾患進行が認められた場合に、 疾患進行を示す症状が認められない等の臨床的に安定している患者では、 次回以降の画像評価で疾患進行が認められるまでペムブロリズマブの投与を継続することが可能とされた。
主要評価項目はOSおよびPFSとされ、 ペムブロリズマブはイピリムマブと比較して、 OSおよびPFSを有意に延長した。
国内第Ⅰb相試験 (KEYNOTE-041試験)⁴⁾で有害事象は、 41/42例 (97.6%) に認められ、 治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、 34/42例 (81.0%) に認められた。 発現率が5%以上の副作用は内分泌障害 甲状腺機能低下症4例 (9.5%)、 胃腸障害・下痢 3例 (7.1%)、 倦怠感5例 (11.9%)、 AST増加3例 (7.1%)、 好酸球数増加3例(7.1%)、 皮膚および皮下組織障害 そう痒症6例 (14.3%)、 斑状丘疹状皮疹6例 (14.3%)、 尋常性白斑3例 (7.1%) であった。 なお、 5%未満で重要なものとして間質性肺疾患1例 (2.4%)、 大腸炎・重度の下痢は2例 (4.8%) 下垂体機能障害2例 (4.8%)、 infusion reaction1例 (2.4%) 及びぶどう膜炎1例 (2.4%) が認められた。
主な副作用のマネジメントについての注意事項はNivolumabと同様である。
1) MSD株式会社. キイトルーダ®電子添文 (2024年1月改訂 第17版) [最終閲覧 : 2024/03/06]
2) MSD株式会社. キイトルーダ®適正使用ガイド (2023年12月改訂) [最終閲覧 : 2024/03/06]
最終更新日 : 2024年6月30日
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科長 山崎直也先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
あなたは医師もしくは医療関係者ですか?
HOKUTOへようこそ。当サイトでは、医師の方を対象に株式会社HOKUTOの臨床支援コンテンツを提供しています。