カピバセルチブ (トルカプ®) + フルベストラント (フェソロデックス®)
- フェソロデックス® (添付文書³⁾)
CAPItello-291試験⁴⁾の主な適格基準
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
CapivasertibはAKT阻害であり、 内分泌療法±CDK4/6阻害薬の耐性機序の一つであるPI3K/AKT/PTEN経路を抑制することで効果が期待される。
Capivasertibは、 4日間連続で服用し、 その後3日間休薬する7日間を1サイクルとするスケジュールで使用される。 患者が誤って連日服用しないよう、 事前に十分な説明を行う。
特徴的な有害事象である高血糖は、 非糖尿病の患者においても重篤化することがあり、 投与開始後に糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) を発症し、 大量のインスリン (例 : 100単位/時) による治療でも血糖管理が困難となり、 死亡に至った症例が報告されている。 このため、 投与開始前に空腹時血糖値およびHbA1cを測定し、 投与開始後1ヵ月間は2週間ごとに空腹時血糖値、 その後は1ヵ月ごとに空腹時血糖値、 3ヵ月ごとにHbA1cを測定することに加え、 ケトン体の測定を行うことが適正使用ガイド²⁾において推奨されている。 また、 副作用として下痢の報告もあり、 脱水による高血糖の増悪に注意する。
Capivasertibは主にCYP3A4によって代謝されるほか、 CYP3A4に対して弱い阻害作用を有する。 また、 MATE1、 MATE2-K、 OCT2に対する阻害作用も示し、 これらの基質となるメトホルミンなどの血中濃度が上昇する可能性がある。
2025年4月15日、 日本糖尿病学会より 「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」 が発出された。
本レジメンを適用するにあたっては、 PIK3CA、 AKT1、 PTENの各遺伝子変異の有無を確認する必要がある。 適応判定に用いることができるコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル
最終更新日 : 2025年6月30日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
- フェソロデックス® (添付文書³⁾)
CAPItello-291試験⁴⁾の主な適格基準
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
CapivasertibはAKT阻害であり、 内分泌療法±CDK4/6阻害薬の耐性機序の一つであるPI3K/AKT/PTEN経路を抑制することで効果が期待される。
Capivasertibは、 4日間連続で服用し、 その後3日間休薬する7日間を1サイクルとするスケジュールで使用される。 患者が誤って連日服用しないよう、 事前に十分な説明を行う。
特徴的な有害事象である高血糖は、 非糖尿病の患者においても重篤化することがあり、 投与開始後に糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) を発症し、 大量のインスリン (例 : 100単位/時) による治療でも血糖管理が困難となり、 死亡に至った症例が報告されている。 このため、 投与開始前に空腹時血糖値およびHbA1cを測定し、 投与開始後1ヵ月間は2週間ごとに空腹時血糖値、 その後は1ヵ月ごとに空腹時血糖値、 3ヵ月ごとにHbA1cを測定することに加え、 ケトン体の測定を行うことが適正使用ガイド²⁾において推奨されている。 また、 副作用として下痢の報告もあり、 脱水による高血糖の増悪に注意する。
Capivasertibは主にCYP3A4によって代謝されるほか、 CYP3A4に対して弱い阻害作用を有する。 また、 MATE1、 MATE2-K、 OCT2に対する阻害作用も示し、 これらの基質となるメトホルミンなどの血中濃度が上昇する可能性がある。
2025年4月15日、 日本糖尿病学会より 「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」 が発出された。
本レジメンを適用するにあたっては、 PIK3CA、 AKT1、 PTENの各遺伝子変異の有無を確認する必要がある。 適応判定に用いることができるコンパニオン診断薬は以下のとおり。
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最終更新日 : 2025年6月30日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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