Community-acquired pneumonia
発熱、咳嗽、喀痰増加、胸膜性胸痛、呼吸困難など
臨床像+胸部レントゲン写真または胸部CTで、 肺に陰影を認めることで診断. ただし、脱水が強いと陰影が見られない可能性あり.
▼感染症
ウイルス肺炎*、真菌性肺炎**、肺結核、MACなど
▼非感染症
うっ血性心不全、肺塞栓症、過敏性肺臓炎、間質性肺炎、肺がん、リンパ腫、血管内リンパ腫など
▼尿中肺炎球菌抗原
特異度が高く、喀痰喀出が難しい場合などに有効である
▼尿中レジオネラ抗原
感度・特異度ともに高いが、 重症例で検査体制が整っていれば、 喀痰レジオネラPCR陰性を確認するまで治療継続考慮
学会提唱の🔢非定型肺炎スコア (マイコプラズマ肺炎予測スコア)から推定
①年齢60歳未満
②基礎疾患がない、 あるいは軽微
③頑固な咳
④胸部聴診所見が乏しい
⑤迅速診断法で原因菌が証明されない*
⑥末梢白血球数が10,000/μL未満である
▼判断基準
≧5項目 : マイコプラズマ肺炎疑い
3-4項目 : 鑑別困難または混合感染を考慮
≦2項目 : 細菌性肺炎疑い
ブドウ球菌肺炎は稀で、 喀痰培養から検出されてもカバー不要なことが多い。 ただし、 稀に空洞病変を伴う重症肺炎をきたすので注意が必要。
レジオネラ肺炎については抗原検査の感度も高くなく、 🔢レジオネラ診断予測スコアを用いてレジオネラ肺炎を拾い上げ、 治療方針を決定することが推奨される。
・ 男性 +1点
・ 咳嗽なし +1点
・ 呼吸困難感あり +1点
・ CRP値≧18mg/dL +1点
・ Na値<134 mmol/L +1点
・ LDH 値≧ 260U/L +1点
▼判断基準
合計3点以上でレジオネラ肺炎を疑う
🔢A-DROP、 🔢CURB-65などの重症度分類を活用する。 重症患者については、 🔢SOFAスコア、 🔢qSOFAによる敗血症予測も重要。
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
①肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
②マイコプラズマ
AZMなどマクロライド系への耐性が進んでいるため、テトラサイクリン系の投与を検討.
③レジオネラ肺炎
非定型肺炎の中でも特に重篤.
🔢 PSI (Pneumonia Severity Index)
最終更新 : 2025年1月22日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人
発熱、咳嗽、喀痰増加、胸膜性胸痛、呼吸困難など
臨床像+胸部レントゲン写真または胸部CTで、 肺に陰影を認めることで診断. ただし、脱水が強いと陰影が見られない可能性あり.
▼感染症
ウイルス肺炎*、真菌性肺炎**、肺結核、MACなど
▼非感染症
うっ血性心不全、肺塞栓症、過敏性肺臓炎、間質性肺炎、肺がん、リンパ腫、血管内リンパ腫など
▼尿中肺炎球菌抗原
特異度が高く、喀痰喀出が難しい場合などに有効である
▼尿中レジオネラ抗原
感度・特異度ともに高いが、 重症例で検査体制が整っていれば、 喀痰レジオネラPCR陰性を確認するまで治療継続考慮
学会提唱の🔢非定型肺炎スコア (マイコプラズマ肺炎予測スコア)から推定
①年齢60歳未満
②基礎疾患がない、 あるいは軽微
③頑固な咳
④胸部聴診所見が乏しい
⑤迅速診断法で原因菌が証明されない*
⑥末梢白血球数が10,000/μL未満である
▼判断基準
≧5項目 : マイコプラズマ肺炎疑い
3-4項目 : 鑑別困難または混合感染を考慮
≦2項目 : 細菌性肺炎疑い
ブドウ球菌肺炎は稀で、 喀痰培養から検出されてもカバー不要なことが多い。 ただし、 稀に空洞病変を伴う重症肺炎をきたすので注意が必要。
レジオネラ肺炎については抗原検査の感度も高くなく、 🔢レジオネラ診断予測スコアを用いてレジオネラ肺炎を拾い上げ、 治療方針を決定することが推奨される。
・ 男性 +1点
・ 咳嗽なし +1点
・ 呼吸困難感あり +1点
・ CRP値≧18mg/dL +1点
・ Na値<134 mmol/L +1点
・ LDH 値≧ 260U/L +1点
▼判断基準
合計3点以上でレジオネラ肺炎を疑う
🔢A-DROP、 🔢CURB-65などの重症度分類を活用する。 重症患者については、 🔢SOFAスコア、 🔢qSOFAによる敗血症予測も重要。
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
①肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
②マイコプラズマ
AZMなどマクロライド系への耐性が進んでいるため、テトラサイクリン系の投与を検討.
③レジオネラ肺炎
非定型肺炎の中でも特に重篤.
🔢 PSI (Pneumonia Severity Index)
最終更新 : 2025年1月22日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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