内容
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください. 

ポイント

  • 膀胱炎は、主に女性の疾患である!
  • 主に外来治療可能だが、尿培養は忘れずに!
  • 発熱を認めた場合は、急性腎盂腎炎を疑う!

病態・疫学

  • 30代前半までに女性の半分がUTIを経験.
  • E.coliなど腸内細菌が大部分を占める.
  • Staphylococcus saprophyticusは女性の膀胱炎の代表的な起炎菌の1つで、性交渉との関連が強い(腎盂腎炎に発展することも).

診断

尿中白血球増多と臨床症状で診断

  1. 尿沈渣で白血球≧10/HPF, 菌量≧10⁵を認める
  2. 尿グラム染色で単一菌(または優位な菌)+白血球を認める
  3. 尿路症状を認める(排尿時痛、残尿感、尿道違和感、血尿、恥骨圧痛など)
  4. 発熱、ショック、悪寒戦慄、嘔気を伴わない(ある場合は腎盂腎炎として対応)

性感染症の合併が疑わしい場合

  • クラミジア淋菌の精査を行う

治療

以下から選択(腎機能正常例)

※大腸菌のキノロン耐性率は悪化している。レボフロキサシンなどのキノロンは広域すぎるため基本的に避ける

※その他排尿を我慢しない、性交渉のパートナーを固定する、など患者に即した生活指導を考慮する

※吸収率の低いセフジトレン(メイアクト®️)セフカペン(フロモックス®️)セフジニル(セフゾン®️)などでの治療失敗例を時折見かける


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最終更新:2021年7月17日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
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  • 主に外来治療可能だが、尿培養は忘れずに!
  • 発熱を認めた場合は、急性腎盂腎炎を疑う!

病態・疫学

  • 30代前半までに女性の半分がUTIを経験.
  • E.coliなど腸内細菌が大部分を占める.
  • Staphylococcus saprophyticusは女性の膀胱炎の代表的な起炎菌の1つで、性交渉との関連が強い(腎盂腎炎に発展することも).

診断

尿中白血球増多と臨床症状で診断

  1. 尿沈渣で白血球≧10/HPF, 菌量≧10⁵を認める
  2. 尿グラム染色で単一菌(または優位な菌)+白血球を認める
  3. 尿路症状を認める(排尿時痛、残尿感、尿道違和感、血尿、恥骨圧痛など)
  4. 発熱、ショック、悪寒戦慄、嘔気を伴わない(ある場合は腎盂腎炎として対応)

性感染症の合併が疑わしい場合

  • クラミジア淋菌の精査を行う

治療

以下から選択(腎機能正常例)

※大腸菌のキノロン耐性率は悪化している。レボフロキサシンなどのキノロンは広域すぎるため基本的に避ける

※その他排尿を我慢しない、性交渉のパートナーを固定する、など患者に即した生活指導を考慮する

※吸収率の低いセフジトレン(メイアクト®️)セフカペン(フロモックス®️)セフジニル(セフゾン®️)などでの治療失敗例を時折見かける


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