エリブリン (ハラヴェン®)
【1コース】21日間
【催吐性】 軽度催吐性
1日1回1.4mg/m² (体表面積) を2~5分間かけて、 週1回、 静脈内投与。 これを2週連続で行い、 3週目は休薬。 これを1サイクルとして、 投与を繰り返す。 なお、 患者の状態により適宜減量する。
遠隔転移のある進行悪性軟部肉腫 (平滑筋肉腫、 脂肪肉腫) に対して、 セカンドラインとしてのエリブリン単剤療法は、 ダカルバジン単剤療法と比較して、 プライマリーエンドポイントのOS (全生存期間) を有意に延長した (MST:生存期間中央値 : 13.5ヵ月vs. 11.5ヵ月) (Lancet 2016; 387: 1629–37)。
悪性軟部肉腫のセカンドラインとして、 OS延長しているエビデンスもあり、 有力な選択肢と言える。 エリブリン単剤療法は、 外来で問題なく施行できる。 注意すべき有害事象としては、 骨髄抑制、 末梢神経障害である。
■投与開始基準
下記基準を満たさない場合「投与延期」
■減量基準
前サイクルで以下を認めたら「1段階減量」し投与
✔ 7日間を超え継続する好中球減少 <500/mm³
✔ 発熱又は感染を伴う好中球減少<1,000/mm³
✔ 血小板減少 <2.5万/mm³
✔ 輸血を要する血小板減少 <5万/mm³
✔ 非血液毒性 ≧Grade3
✔ 副作用等により、 2週目に休薬した場合
■投与開始基準
下記基準を満たさない場合「投与延期」
■投与再開基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たした場合、 「1段階減量」し投与
■休薬基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たさない場合は「休薬」
1) エーザイ株式会社. ハラヴェン®電子添文 (2022年1月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
2) エーザイ株式会社. ハラヴェン®適正使用ガイド (2020年4月作成) [最終閲覧 : 2024/11/12]
最終更新日 : 2024年12月27日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
【1コース】21日間
【催吐性】 軽度催吐性
1日1回1.4mg/m² (体表面積) を2~5分間かけて、 週1回、 静脈内投与。 これを2週連続で行い、 3週目は休薬。 これを1サイクルとして、 投与を繰り返す。 なお、 患者の状態により適宜減量する。
遠隔転移のある進行悪性軟部肉腫 (平滑筋肉腫、 脂肪肉腫) に対して、 セカンドラインとしてのエリブリン単剤療法は、 ダカルバジン単剤療法と比較して、 プライマリーエンドポイントのOS (全生存期間) を有意に延長した (MST:生存期間中央値 : 13.5ヵ月vs. 11.5ヵ月) (Lancet 2016; 387: 1629–37)。
悪性軟部肉腫のセカンドラインとして、 OS延長しているエビデンスもあり、 有力な選択肢と言える。 エリブリン単剤療法は、 外来で問題なく施行できる。 注意すべき有害事象としては、 骨髄抑制、 末梢神経障害である。
■投与開始基準
下記基準を満たさない場合「投与延期」
■減量基準
前サイクルで以下を認めたら「1段階減量」し投与
✔ 7日間を超え継続する好中球減少 <500/mm³
✔ 発熱又は感染を伴う好中球減少<1,000/mm³
✔ 血小板減少 <2.5万/mm³
✔ 輸血を要する血小板減少 <5万/mm³
✔ 非血液毒性 ≧Grade3
✔ 副作用等により、 2週目に休薬した場合
■投与開始基準
下記基準を満たさない場合「投与延期」
■投与再開基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たした場合、 「1段階減量」し投与
■休薬基準
投与延期後1週間以内に上記の投与開始基準を満たさない場合は「休薬」
1) エーザイ株式会社. ハラヴェン®電子添文 (2022年1月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
2) エーザイ株式会社. ハラヴェン®適正使用ガイド (2020年4月作成) [最終閲覧 : 2024/11/12]
最終更新日 : 2024年12月27日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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