サノフィは今月 (2025年3月)、 von Willebrand因子非依存型遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子製剤であるエフアネソクトコグ アルファ (商品名 オルツビーオ®静注用) について、 2023年11月~25年2月に第VIII因子に対するインヒビター発生が3例報告されたことを受け、 電子添文を改訂した旨を発表した。
オルツビーオ®は、 遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc-フォン・ヴィレブランド因子-XTENポリペプチドの融合タンパク質 (rFVIIIFc-VWF-XTEN) であり、 内因性VWFに依存しない薬物動態プロファイルを有する第VIII因子補充療法薬である。
インヒビター発生は臨床試験では認められなかったものの、 第VIII因子補充療法の際に発生する可能性があり、 また、 インヒビターの発生により本剤を投与しても出血抑制効果が得られず、 出血の頻度や重症度、 若しくはその両方が増す可能性がある。
そのため、 電子添文の 「重要な基本的注意」 の項で注意喚起を行っていたが、 市販後の報告状況を受け、 「その他の副作用」 の項に 「 第VIII因子抑制」 を追記する改訂を行った。
また、 医薬品リスク管理計画書 の安全性検討事項である 「インヒビターの発生」 を 「 重要な潜在的リスク」 から 「重要な特定されたリスク」 へ変更した。
添付文書
オルツビーオ静注用250 / 500 / 1000 / 2000 / 3000 / 4000
レジメン
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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