
Ahmadabadらは、 急性虚血性脳卒中患者における再灌流療法後の早期再発性脳卒中および非脳卒中性血栓症イベントリスクを、 PUBMED、 Embase、 Cochrane Library、 およびWeb of Scienceのデータベースに登録の無作為化比較試験 (RCT) を基にしたメタ解析で評価した。 血管内血栓除去術 (EVT) と最良の内科的治療 (MED) を15件のRCT (4,898例) で比較した結果、 再灌流療法後90日以内における再発性脳卒中の発生率に有意差は認められなかった (5.5% vs 4.5%、 リスク比 [RR] 1.2 [95%CI 0.9-1.6])。 静注血栓溶解療法とMEDを9件 (7,193例) で比較した結果でも、 発生率に有意差は認められなかった (2% vs 1.8%、 RR 1.1 [95%CI 0.8-1.5])。 また、 EVTとMEDを14件のRCT (4,033例) で比較した結果、 90日以内における血栓症イベントの発生率に有意差は認められなかった (3.1% vs 3.1%、 RR 1.0 [95%CI 0.7-1.4])。 静注血栓溶解療法とMEDを5件のRCT (4,961例) で比較した結果でも、 発生率に有意差は認められなかった (2% vs 2.2%、 RR 0.9 [95%CI 0.6-1.4])。
再発性脳卒中の定義が研究間で異なっており、 特に血栓回収 (thrombectomy) を含む試験では、 再発性脳卒中が手技合併症、 初発脳卒中の進行、 あるいは真の再発を意味する場合があり、 結果の不均一性を生じさせる要因となり得ます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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