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14時間前

【NEJM】TAVI施行時の脳塞栓保護デバイス使用で脳卒中抑制できず

【NEJM】TAVI施行時の脳塞栓保護デバイス使用で脳卒中抑制できず
Kharbandaらは、 大動脈弁狭窄症患者7,635例を対象に、 経カテーテル大動脈弁留置術 (TAVI) 施行時の脳塞栓保護 (CEP) デバイス使用による脳卒中抑制効果を無作為化比較試験BHF PROTECT-TAVIで検証した。 その結果、 TAVI施行後72時間以内または退院前に発生した脳卒中の発生率は、 CEP使用群 (3,795例) が2.1%、 CEPを使用しない対照群 (3,799例) が2.2%であり、 CEP使用による脳卒中発生率低下は認められなかった。 重度脳卒中の発生率はCEP群が1.2%、 対照群が1.4%、 死亡はそれぞれ0.8%、 0.7%であった。 重篤な有害事象は、 それぞれ24件、 13件発生した。 

📘原著論文

Routine Cerebral Embolic Protection during Transcatheter Aortic-Valve Implantation. N Engl J Med. 2025 Jun 26;392(24):2403-2412. Epub 2025 Mar 30. PMID: 40162661

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

パンデミック期に英国で実施されたため臨床研究活動が影響を受けたこと、 また、 大半が白人であり、 アジア系、 黒人などその他の人種・民族は十分に代表されていない点をlimitationに挙げています。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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