Demogeotらは、 フランスの限局性前立腺癌患者370例 (中リスク 241例、 高リスク 107例) を対象に、 短期アンドロゲン除去療法 (STADT) +高線量放射線治療 (RT) 併用 (STADT-RT) の有効性および安全性について、 高線量RT単独を対照とした多施設共同第Ⅲ相無作為化比較試験GETUG14を実施した*。 その結果、 主要評価項目である5年無病生存 (DFS) 率は、 STADT-RT群が84%であり、 RT群の76%と比べて有意に改善した (HR 0.64 [95%CI 0.43-0.94]、 p=0.021)。 また、 STADT併用により5年生化学的再発 (BF) 率 (HR 0.45 [95%CI 0.28-0.72]、 p=0.001) は有意に改善したが、 5年転移再発 (MF) 率 (HR 0.5 [95%CI 0.23-1.11]、 p=0.089) では有意差が認められず、 全生存 (OS) 率の改善も認められなかった (HR 1.22 [95%CI 0.65-2.29]、 p=0.5)。 Grade2以上の有害事象発現率は両群間で同様であった。
この研究は異なるリスク群が混在する少数例で構成され、 ADT期間やタイミングが現在の標準と異なり、 テストステロン値の欠如やQOL評価の脱落があったことに加え、 PSMA PETなどの最新画像診断の不使用である点はlimitationです。
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海外ジャーナル
前立腺癌のADT至適期間をAIで予測、 一部で治療短縮の可能性
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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