
大阪大学大学院腎臓内科学分野の猪阪氏らの研究グループは、 成人期発症の頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群 (72例) を対象に、リツキシマブの効果を国内13施設における多施設共同二重盲検無作為化比較試験にて検証した。 その結果、 49週時点の未再発割合はリツキシマブ群で87.4% (95%CI 69.8-95.1%)、 プラセボ群で38.0% (同22.1-53.8%) であった (p<0.001)。 再発までの期間はリツキシマブ群で49.0週を超えた一方、 プラセボ群では30.8週であり、 リツキシマブ群の再発HRは0.16 (95%CI 0.05-0.46、 p<0.001) で有意に再発を抑制した。

リツキシマブの最終投与後、 最長6ヵ月間しか追跡調査が行われなかった点や、 サンプルサイズが小さくグループ間でいくつかの不均衡が観察された点はlimitationですが、 それ以上にpositive impactが大きい研究です。
:
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
あなたは医師もしくは医療関係者ですか?
HOKUTOへようこそ。当サイトでは、医師の方を対象に株式会社HOKUTOの臨床支援コンテンツを提供しています。