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4日前

【BMJ】MASH、 ダパグリフロジンで有意に改善

【BMJ】MASH、 ダパグリフロジンで有意に改善
Linらは、 代謝異常関連脂肪性肝炎 (MASH) におけるSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの有効性・安全性を評価する多施設共同無作為化比較試験を実施した。 2型糖尿病の有無を問わないMASH患者154例を対象とした結果、 線維化の悪化を伴わないMASHの改善割合は、 ダパグリフロジン群で53%であり、 プラセボ群の30%に比べ有意に高かった (リスク比1.73、 95%CI 1.16-2.58、 p=0.006)。 また、 線維化の悪化を伴わないMASHの解消、 MASHの悪化を伴わない線維化の改善の割合についても、 ダパグリフロジン群が有意に高かった。 

📘原著論文

Effect of dapagliflozin on metabolic dysfunction-associated steatohepatitis: multicentre, double blind, randomised, placebo controlled trial. BMJ. 2025 Jun 4:389:e083735. PMID: 40467095

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

FDAの新しい指針が発表される前に試験が登録・開始されたため、 主要評価項目は 「肝線維化の悪化を伴わないMASHの改善」 であり、 FDAが推奨する項目 (MASHの完全な解消や線維化の改善) とは異なる点がlimitationです。

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N Engl J Med. 2025 Jun 26;392(24):2413-2424.

🔢FIB-4 index

肝線維化のリスク評価

🔢NAFLD線維化スコア (NFS)

非アルコール性脂肪性肝疾患の肝線維化リスク

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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