Jangraらは、 ステロイド抵抗性潰瘍性大腸炎 (UC) に対するタクロリムスの有効性と安全性を、 研究17件 (658例) を対象とした系統的レビューで検討した。 その結果、 寛解導入について、 タクロリムスとTNFα阻害薬の有効性には差が認められなかったが、 タクロリムスでは大腸全摘率 (6.1%~62%) や有害事象発現率が高かった。 長期的転帰については、TNFα阻害薬の方が優れていた。 局所タクロリムスは高い寛解率 (73.0~75.0%) を示し有望であったが、 ここでも有害事象発現率が高く、 タクロリムス治療では慎重なモニタリングが必要とされた。
研究17件のうちRCTは1件のみである点や、 バイアス、 局所投与の標準化欠如などの点から、 結果の一般化には制約があります。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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