Biegusらは、 体液過剰を伴う急性心不全患者50例を対象に、 0.9%生理食塩液と5%グルコースの除水における等張性輸液を単一施設単盲検無作為化比較試験SOLVRED-AHFで比較した。 その結果、 48時間の累積尿量は生食群が9,500mL、 グルコース群が7,395mLと、 生食群の方が有意に多かった (p=0.001)。 このほか生食群では、 ナトリウム排泄量も有意に高く (p<0.05)、 フロセミドの総使用量は有意に少なかった (220 mg vs 280 mg、 p=0.02)。 リチウムの分画排泄率についても生食群の方が高かったことから、 NaClの高い利尿作用は、 近位尿細管におけるナトリウム再吸収の抑制によるものであると示唆された。
身近な臨床上の疑問を単施設・無作為化比較試験で解決する、 見本のような研究です。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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