
Daneshmandらは、 FGFR3/2遺伝子変異陽性の筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)患者へのFGFR阻害エルダフィチニブの有効性を評価する第Ⅱ相試験 (THOR-2) を実施した。 同試験ではリスク別の3コホートで評価され、 最終解析の結果、 コホート1 (高リスク・乳頭状) では無再発生存期間中央値がエルダフィチニブ群では未到達であり、 化学療法群の11.6ヵ月に比べ有意に延長した (HR 0.28、 95%CI 0.13-0.61、 名目上のp値=0.0007)。 コホート2 (上皮内がん±乳頭状) では完全奏効 (CR) 率が8週で94%、 32週で81%、 奏効期間中央値 (mDoR) は23.3ヵ月であった。 コホート3 (中間リスク) ではCR率89%、 mDoRは未到達であった。
本研究は、 コホート1の登録不良により早期終了したため、 予定より症例数が少なく、 統計的検証やサブグループ解析の検出力が不足したこと、 探索的コホートでは直接比較群の欠如と追跡期間の短さがlimitationです。
レジメン : エルダフィチニブ

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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